素敵な人エピソード。
あれは、下町方面へとある舞台を観に行った帰り道。
時間は18時を回った辺りだったでしょうか。
自分は舞台観劇後、もたもたしていたため劇場を後にするのが遅れました。
街をぷらぷら散歩でもしようかと思いましたが、外は結構暗くなっていたので一番近い地下鉄の入り口へテクテクと。
ちらほらと観劇後の方がいらっしゃる中、欧州人っぽいヤングガールもスマホを見ながら地下鉄の階段を降りて行きます。
ひとりで慣れぬ場所にいる感ムンムンで、スマホの画面と首っ引き。
しかし、足取りが怪しいのです。
足早に階段を降りる人が多い中、ちんたら階段を降りていた自分はちょうどその後ろを歩く状態になりました。
ヤングガールはスマホをいじりつつ、足元も気にしています。
何か踏んづけたのかしら? そうだったら悲しいわね・・・
そんなことを思いながら見ることも無く彼女の足元を見ると、けっこうな靴擦れで踵から血がてろんっと。
まぁ!! 何かを踏んづけておらずとも、これはこれでしんどいわね。。
微妙な距離を保ちながら、ヤングガールと自分は駅のホームに辿り着きました。
慣れぬ地(きっと)の不安と、靴擦れの悲しみ。
自分はカバンからそっと絆創膏(ジョンソンエンドジョンソンの高級品)を3枚取り出しました。
両足1枚ずつの2枚で足りそうですが、念のため予備に1枚。
そっと近寄って、絆創膏を差し出しました。
最初は「アンタ、ダレ?」な怪訝顔だったヤングガール。
絆創膏の表面には英語で「Johnson & Johnson」と明記してあったため、「WOW!!」と嬉しそうな表情で受け取ってくれました。
自分は微笑みながら心の中で「よろしくてよ」と思いつつ、ヤングガールが靴擦れ部分に絆創膏を貼るところを見守ります。
両方の踵は1枚では足りないほど広範囲と分かり、予備に追加でもう1枚差し出しました。
ヤングガールは頬を染めながら受け取り、両踵に2枚貼り付けていました。
同じ電車に乗りちょうどお向かいに座りましたが、自分は本を集中して読んでいたため、ヤングガールの下車は見届けられませんでした。
彼女の不安をひとつ取りされた自分に満足したひと時でした。
この記事をお読みになった貴方。
貴方に異国のヤングガールが「日本で絆創膏をくれた素敵な人の話」をしたらそれは自分です☆
「素敵な人エピソード」、まさかの自分でした(笑)
今週もコングラボードを頂けました。
記事をお読み頂いた皆さま、有難う御座います!
ついでに、自分に対しての絆創膏エピソードを貼っておきましょう。
血に弱い方は、スルーで「よろしくてよ」