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まちに住むこと

最近はひたすら引っ越し準備をしています。

豊島区にある9畳1Kのアパートに住んでいますが、来週に引っ越しをする予定です。

私は地元が田舎にあるのですが、田舎ならではの排他的で内輪的な雰囲気が怖くて、地元のことは少し苦手でした。

大学進学とともに上京しました。初めて住んだのは小平市、その後就職し神奈川県の長津田、北区赤羽、そして現在の豊島区の池袋付近に住みました。ただ上京してからも、まちを好きになるという感覚はなく、場所に関心がなかったように思います。

また私は一人で生きるのが苦手なのか、どこに住んでいても友人や恋人と会う以外、一人で外出するようなことはほとんどなく、だからこそいつも誰かと一緒にいました。

でも、2020年はそうは行かなかった。コロナということももちろんあるけど、年齢的に友人たちの結婚ラッシュが重なり、さらに一人の時間が増えました。

誰に会うこともないので、一人でまちを歩き続けました。この時ようやく、自宅の周りには神社がたくさんあること、坂道が多いこと、コンビニは少ないのに、やたらカフェがあることなどを知りました。この頃、私は池袋に住み始めて約2年経っていました。

(ちなみに、池袋は本当に一人暮らしには住みやすい街で、デパートもあるし、食べたいものはなんでもあるし、映画好きも困らないほど多種多様な映画館があります。一人暮らしには最高です!)

一人の生活になって初めて、「まちに住む」ということを理解した気がします。自分の生活にまちを取り込む。まちを友人にするようなことなのかも知れないと思います。私は池袋(厳密にはもっと狭い区域ですが)がとても好きです。

もっとこのまちにいたいという気持ちが日に日に増していきますが、退職により、退去しなくてはならないのが残念です。正直、退職を最後まで悩んだのはこの家やまちに住めなくなることだったと思います。

そのぐらい、「自分の好きな場所」を持てたことはとても恵まれていたなと思います。

東京を去ることになりますが、またいずれ戻って来ることがあったら、住むまちのことを好きになれたらいいなと思います。

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