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#33 ぼくが大切にしたい、お金の使い方
ぼくはまだ学生なので、基本的にお金がない。「金欠だわ」とよく言っている。言い過ぎるのあんまりよくないなと反省しつつ、言ってしまう。
だから、飲み会は鳥貴族でいいし、ランチも松屋やはなまるうどんでいい。服は安い古着でいい。基本はそんな感じだ。
でも、なんの抵抗もなく、納得して、そこそこのお金を使うこともある。
最近だと、例えば先日行ったファーマーズマーケットでは、いろんなものをどんどん買って、結構散財した。楽しかった。
お金がないからこそ、その分かれ目は結構シビアで、本当にお金を使いたいとき以外は、なるべく節約したいと思っている。
じゃあその、「本当にお金を使いたいとき」ってどういうときなんだろう?
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まず、常日頃大事にしたいと思っているのは、会いたい人に会うためのお金と、本を買うお金は、ケチらない、ということだ。高校生ぐらいから、これはずっと意識している。
誰かと話したり、本を読んだりして、今まで自分になかった視点や考え方が得られるのが好きで、それって意図して得られる部分もあるけど、結構偶発的な出会いの要素も多いと思っていて、そんな余白を残すためにも、人に会うお金と本に使うお金は、ケチらないようにしている。
これと近いところで、自分を癒すもの、自分のwell beingをあげるものにもお金をケチらないようにしている。
例えば美術館行くとか、美味しいコーヒー飲むとか、着心地がいい服を着るとか。
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もう一つ、最近意識していることは、何かにお金を使うという行為は、一種の投票である、ということ。
ぼくがペットボトルの飲み物を買ったら、それはプラスチックのゴミを増やすことに投票していることになる。逆に、プラスチックストローじゃなくて紙ストローのカフェを選ぶことは、プラスチックのゴミを減らすという思想に賛同して投票していることになる。
お金を使って社会と関わる時に行う意思決定は、投票なのだ。
ただ、本当に悔しいんだけど、常に自分の信念に従って投票できているかと言われると、決してそんなことはない。
水筒を忘れちゃったときは、ペットボトルの飲み物を買ってしまうし、会社の中でのご飯会では、使い捨ての紙皿やプラコップを使ってしまう。その手間を引き受けられないな、めんどくさいな、と思ってしまうこともあって、そんな自分に辟易としてしまうことも、たくさんある。
でも、だからこそ、ぼくの意思決定は投票なんだということを意識し続けていきたいと思う。
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そして、ぼくにとっての買い物は、サービスや会社、理念への共感でもある。
例えば、patagoniaのミッションやステートメントはとても素敵だと思っていて、共感しているし、応援したいと思っている。ぼくはアウトドアブランドに詳しいわけじゃないからthe North Faceとの品質的な違いとかは全然わからない(the North Faceも色々環境活動やってるみたいだった)けど、いつか自分で稼いだお金でpatagoniaのマウンテンパーカーを買いたいと思うのは、patagoniaのストーリーへの共感があるからだ。
最近は、all birdsというスニーカーブランドが素敵だなと思っていて、いつか買いたいと狙っている。
あとはやっぱり、無印良品も好きだ。
安くはない買い物をする以上、その会社が語る物語に共感できるものを買いたい。よくわからないけど有名なブランドのものを買うんじゃなくて、そのブランドに共感して、ブランドに参加する意思を持って買いたい。
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もちろん、お金ってとても現実的なものなので、ぼくだって常に理想的な使い方ができているわけではない。経済的合理性に負けてしまうときもある。でも、買い物という形でも、いいなと思う世界を一緒に作っていきたいし、それを目指していく自分もいい状態でありたいのだ。
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毎日note。noteを使うのも、noteというサービスへの共感が根底にあるから。
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