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【おすすめの書】残り97%の脳の使い方 の重要ポイント⑤

この本はヤバい言葉(邪気発生源)がかなり多いのですが、
目を瞑ることができればかなり役立つ本で、
多くの方に読んでいただきたい本です。

この本の中から重要だと思ったポイントを
紹介させていただきたいと思います。

内部表現

次に内部表現の話をします。
内部表現という言葉も、先ほどお話しした変性意識同様、
伝統的な心理学、認知科学の研究史上の用語であるため、
誤解を招くかもしれません。

内部表現というと、まるで外部表現もしくは
外部世界があるように思われがちですが、
そのようなものはありませんと先にお伝えしておきましょう。

では、内部表現とは何なのでしょうか?

内部表現とは、

「あなたが見ている世界そのもの」

ともいえます。

今、あなたが見ている世界は、
眼球を通して光が受容され、
脳の視覚野で神経が活性化し、
その賦活結果が脳の各局所で
認識されることで構築されています。

つまり、目に見える風景、恋人の姿などは、
すべて脳というフィルターを通して認識しているのです。

内部表現には、物理レベルの情報だけでなく、
概念や感情などの心理レベルの情報も含まれてきます。

●フランス人には見えない!

たとえば、先日、フランス人と食事に行ったときのことです。

その和風レストランは、個室になっており、
その個室には風鈴が飾ってありました。
しかし、そのフランス人たちは、
私がその風鈴について説明するまで、
風鈴が見えていなかったのです。
目の前にぶら下がっていたにもかかわらず。

現実的物理世界において存在していた風鈴であっても、
フランス人の脳のフィルターを通すと
見えなくなってしまっていたのです。

つまり、風鈴という概念を知らないために、
フランス人の内部表現には風鈴は存在しなかったのです。

このことでもわかるように、
日常的に私たちが生きている世界は、
物理世界が、それぞれの人の経験や知識内容、
個々の存在のその人にとっての重要性で、
異なって認識された内部表現世界であるということです。

要するに内部表現とは、

「あなたの脳と心が認識している、この世界のすべて」

なのです。

●内部表現の書き換え

この内部表現があるからこそ、
人間はそれぞれ違う見方をしています。
ある女性が可愛く見える人もいれば、
そう見えない人もいます。
ある風景が懐かしく思える人もいれば、
そう見えない人もいるのは、
すべて内部表現によるものです。
もちろん、あるものが見えたり見えなかったりもするのです。

そして、この内部表現は、物理的現実世界だけでなく、
映画や小説といった仮想世界にも適用されます。

たとえば、小説は言語で表現されており、
物理的現実世界ではありません。
それにもかかわらず、私たちはその世界に
臨場感を感じて認識することができます。

主人公の恋人が死ねば、その光景を頭の中に思い浮かべて、
その世界に臨場感を持ち、つい泣いてしまう。

これは、人間は仮想世界においても、
内部表現が適用されるということを示しています。
ということは、

「物理的現実世界も仮想世界も内部表現である」

という見方をすれば、
どちらも同じと考えることもできるのです。

洗脳では、洗脳する側が
つくり上げた仮想世界に臨場感を持たせることで、
相手の内部表現を書き換えます。
簡単にいうと、自らつくり上げたイメージの世界に、
相手が強烈な臨場感を持つように誘導するのです。
その結果、強いラポールを形成して、
その疑似的な圧倒的信頼感を利用し、
相手の内部表現世界を書き換え、それを操作することで、
相手が指定された内部表現状態に合わせて
自律的に行動するように仕掛けるのです。

それが、違う色眼鏡をかけさせるということです。
というのは、単に制御されるというレベルではなく、
見えるものそのもの、認識される世界そのものが
書き換えられるからです。

おわかりの通り、内部表現の書き換えは、
いわゆる洗脳だけでなく、
ビジネスやプライベートといった日常において、
相手を思い通りに動かす必要があるときにも、
利用可能であるということはいうまでもありません。

●内部表現の書き換えで病気が治る!

たとえば、「これは頭痛に効く薬です」
といって偉いお医者さんから
ビタミン剤か何かをもらって飲むと、本当に治ります。

これが、プラシーボ効果(偽薬効果)といわれるものです。

実は内科薬の効果の多くはプラシーボ効果です。
ある大学病院の内部調査の結果では、
内科の誤診率は良くて7割です。
3割くらいしか、最初から病名すら当たっていないわけです。

つまり、最初から3割しか何かの病気かわかっていないので、
薬もまずは7割ハズれます。
ハズしてたら本来は効くわけがありません。
さらに実際診断が当たっていたとしても、
現在の医学のレベルでは薬の効く病は半分程度です。
それなら医者にかかっても1割、2割しか
病は治らないことになってしまいます。

しかし、実際は、かなり薬で治っています。
もちろん、自然治癒ということもありますが、
内科薬効のかなりの部分が、プラシーボ効果であると考えられます。

これは現代内科医療だけではなく、
いわゆる東洋医学などの代替統合医療などでも同様と考えられます。
というよりは、代替医療の重要な効果そのものが
プラシーボというべきかもしれません。
別にそれが悪いということではなく、
だからこそ、医師の内部表現書き換え能力の有無が
大きな差を生むということです。

実際、私のクラスにも、東洋医学、西洋医学を問わず
あらゆる分野の臨床家がたくさんきており、
彼らから内部表現書き換えによって、
明らかに治癒率が向上しているとの報告をコンスタントに受けています。

プラシーボ効果は内部表現の自然な操作です。
偉い医者から薬を渡されれば、
「頭が痛い」という内部表現状態を
あわてて消さなければならなくなります。
だから頭痛は治ります。
ガンだって治る可能性はあります。
心と体は連結しているからです
(というよりは、心と体は同じものの異なる抽象度の
記述にすぎないというのが私の立場ですが)。

ですから、プラシーボ効果が効くというのは悪い話でありません。
病気状態を望ましい状態に書き換える、
という内部表現の書き換えなのです。

残り97%の脳の使い方 苫米地英人著

これを読んだ女性の何割かは
「相手の内部表現を書き換えることができれば上手くいく」
と思われたかもしれません。
確かに恋愛が上手くいっている人(?)は
相手の内部表現の書き換えが上手い人かもしれません。
多くの女性がやろうとしていることは
遠隔で相手の内部表現の書き換えることだと思います。
直接、書き換えることは難易度が高すぎると思って
占いとかスピリチュアルなどの悪魔術に
手を出してしまうのではないでしょうか?

実際、占いとかスピリチュアルに手を出して
相手の潜在意識を書き換えることは可能ですが
(と言うか悪神が勝手に書き換える)、
内部表現はそうカンタンには書き換えられません。
悪神の力ならカンタンに書き換えることも可能のはずですが、
上げて上げて上げて落とすのが悪神の目的なので
内部表現までは書き換えてくれないのでしょう。
悪神にとって都合が良い部分は書き換えるかもしれませんが。

遠隔で自分以外の誰かの内部表現の書き換えは可能ですが、
やはり書き換えた後、それを固定できるかが課題になります。
とにかく強度が弱すぎるので、
それを何とかしなければいけないわけです。

でも、相手の内部表現を書き換えることは比較的容易です。
相手と真摯に話し合うことができれば・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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