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読書記録 Think Clearly
家に転がってたので読んでみた。
この本は人生において役に立つ思考の道具箱を52個紹介してくれる本。
前半の方はどこかで読んで「そうだよね〜」って思った内容が結構入ってて、色んな書籍で学んだ内容の要約集みたいな感じで良い本だなと思った。
特に1章の、考えてるだけで行動しないとすぐに「思考の飽和点」に達すると。
自分の思考を探ってみても最後にたどり着くのはおそらく、気分の波と、とりとめのない感情と、曖昧な思考だらけの混沌とした泥沼だ。
これは私も経験ありです〜〜!!その時の感情が言語かされててわかる〜って感じだった。本当思考の飽和点ってすぐ来るよね。そんな時はまずなんでも始めてみることが大事なのだなと他の書籍でも死ぬほど読んだので今はそうすることにしてるけど、改めてわかりやすく言語化されてて良かった。
2章の「柔軟に計画を修正する」も良くて、割と計画が1番大事って言われること多い気がしてたんだけど、飛行機が予定通りのルートを進む確率は0%であるように、計画よりも柔軟に修正していく方が大事なのだと。最初から完璧な計画を立てるのは困難なのだと。なるほどね。
あと面白かったのが、秘書問題というもの!
100人の応募者の中から1人採用するのに優秀な秘書を採用出来る最適な方法がたった1つだけあって、それは最初の37人を面接して無条件に不採用にしてその中で最も優秀な人を上回る人を後に面接する93人の中の最初の人を採用するという内容!
この37人という数字は母数を数学定数で割って求めるのでnが変われば最初のサンプルも変わる。面白いねー!
我々は充分なサンプル数がないのに関わらず、早急に決断を下したがるみたいな章だった気がする。
しかし、この本は読み進めるにつれ、「ん??んん??」と思ってしまう内容が多くなる。
成功者たちは100%運とか、車も全体のコスト(車を手に入れるための労働時間や維持費とか)を考えると時速6kmにしかならないから歩いた方が抵コストとか、能力の輪の範囲内で頑張ろうとか、重要なシーンでは柔軟性は不利となるとか、個人的には「ん???」という感想。
みんな100%運であるとしたら我々は今の自分になるべくしてなっているそういう機能を組み込まれたロボット的な感じかな?分からなくもないけど、果たして本当にそうなのだろうかと疑問も残る。
あと、この本はバフェットのパートナー、チャーリー・マンガーとストア派の影響大きいなと感じる。引用にめっちゃ出てくるし、マンガー知らないけど、めっちゃ引用されてるのでどんな思想の持ち主か、気になるじゃんね〜〜。
後半の内容はほとんど「ん???」の連続だけど、人間には「欲求の要素」と「意義の要素」の2つの要素があって、それを交互に繰り返すのが幸せなのではないか、と。最後は内なる成功を目指そうということで、アタラクシア(乱されない心・心の平穏みたいな)目指したら幸せになれるよみたいなことが書いてあって、それは良かったね。
欲求はチョコレートや野球観戦等で、意義はアフリカに病院を立てる等で例が挙げられてた。
ピークエンドの法則・秘書問題・フォーカシングイルージョン・アタラクシア等、初めて聞く言葉だけ参考にさせていただく!
以上!どろん。