02 「7つの習慣 実践ストーリー集」
今日もご覧いただきありがとうございます。
今日は、「7つの習慣 実践ストーリー集」の中から主体性を発揮することができた体験談をご紹介します。
原文をそのままご紹介しますので是非、お読みください。
体験談
私が人事のマネージャーとして入社した時の話しです。
私は自分の上司の性格についての悪いうわさ話をいくつも聞いていました。
ある日、その上司がオフィスで、スタッフを怒鳴りつけているところに居合わせたとき、私は決してその上司の機嫌を損なうまい、と誓いました。
私はその誓いを守りました。廊下で話すときも礼儀正しく、また報告書はすべて期日以内に提出しました。昼食に出かけるときは、上司に誘われないように、早々とオフィスを後にしました。万が一にも彼に勝ってしまわないよう、一緒にゴルフに行くこともありませんでした。
しばらくして、私はビクビクしながら見せかけだけの平穏を保っていることに気づき始めました。常に上司に対して気を遣い、大切なエネルギーを使い切っていたのです。
このような精神状態では、仕事にベストを尽くしているとはいえません。
わかってはいても私は流れを変えることができませんでした。
実際、気が楽になるような変化を望むなら、転職するしかない状況でした。
そしてついに他社の面接試験の予定を入れてしまったのです。
しかし、私はすぐにその面接をキャンセルしました。自分で自分が恥ずかしくなったのです。そして、90日間だけ勇気を出して、私にできることをやってみよう、何よりも上司とよい人間関係を築こうと決心しました。
最高の仲間になる必要はありませんが、チームメンバーとして協力しなければならないと思ったのです。
私はそれを目標にして、「90日間だけ頑張ろう」と考えながらオフィスに戻りました。
ある日、上司が私のデスクに来たとき、私は数回言葉をのみ込みながら、次のようにいいました。「ところで、部長がもっと仕事で力を発揮するには、私はどんなお手伝いをすればいいでしょうか?」
彼は戸惑った様子で「どういう意味だね?」と聞きました。私は勇気を出して続けました。「部長の仕事上のプレッシャーを少しでも軽減するにはどうしたらよいでしょうか?部長の仕事をもっと楽にするのが私の仕事ですから」私は「気味悪がらないでください」という気持ちを込めて、大きな笑顔を彼に向けました。彼の目には不安そうに見えたかもしれません。私はそのときの彼の表情を決して忘れることはないと思います。それが、本当の意味での私たちの関係の出発点になりました。
初めのうちは、些細なことばかり頼んできました。「このメモをタイプしてくれ」とか「私の代わりにこの電話をかけてくれないか?」といった簡単な仕事です。そんなふうに6週間が経った後、彼は私のところに来て、「君が労災保険について詳しいことがわかった。保険について何とかしてほしいことがある。社員の保険料が高いので、何か対策を立ててみてくれ」といってくれたのです。会社に重要な影響を与える仕事を彼から頼まれたのは、それが初めてでした。私は年間25万ドルだった保険料を19万8000ドルに削減させました。さらに、取り扱いを誤った請求について交渉し、さらに1万3000ドルを節約しました。
働く環境を変えたいと願い、自分にできることに集中したおかげで、人間関係が改善し、影響力も大きくなりました。今では、その上司と強い信頼関係を築くことができ、自分が会社に貢献していることを実感しています。
如何だったでしょうか?
上手くいかないのは、環境や他人のせいで自分はがんばっていると感じている人は多いのではないでしょうか。
しかし、環境や他人を変えることはできません。
自分で「選択」し、「行動を起こす勇気」を持つことで、今までに起こらなかったことが起き、幸福感を得る事ができるのかもしれませんね。
ほんの少しの勇気と何かを「選ぶ」のは、自分自身なのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。