06 「自己達成予言」
今日もご覧いただきありがとうございます。
今日は、言葉についてシェアさせていただきます。
いつも、使っている言葉が自分自身にどのような影響を及ぼしているのか?
意識して考えることはあまり無いかと思います。
わたしもたまに、「あれはまずかったな、違う言い方があったな」と思うことはありますが、それが自分にどんな影響を及ぼしているのか?までは考えたことはあまりありませんでした。
自分に影響を及ぼす言葉
自分に影響を及ぼすとは、主体的か反応的かのどちらかのようです。
主体的か反応的かは、その人の言葉を聞くとだいたい分かるようです。
反応的な人がよく口にする言葉の例をあげてみましょう。
「あの人は、何度言っても分からない」
・自分でコントロールできないことが、感情に出ている。
「時間が無いので出来ません」
・時間という制限に支配されている。
「あの人がもう少し頑張ってくれたら、なんとかなったのに」
・他人の行動が自分の満足感をコントロールしている。
「やらなくてはならない」
・状況によって行動を強要され、自分で行動を選択していない。
このように、反応的な言葉は「自分は悪くない」「自分では選ぶことができない」という気持ちを、別の形で表現してしまいます。
ほとんどの人が、気が付かないまま使ってしまっているのではないでしょうか。
しかし、これが定着してしまうと、ますます「自分にはできない」というパラダイムに陥ります。それは、心理学でいう「自己達成予言」になるからです。自ら反応的になるよう、コントロールしているのです。
では、主体的な人はどのような言葉を使っているのでしょうか。
先ほどの例を主体的な言葉に変換してみましょう。
「あの人は、何度言っても分からない」
→「あの人を理解するには、自分には何ができるだろうか?」
「時間が無いので出来ません」
→「この時間の中で、出来る事は何だろうか?」
「やらなくてはならない」
→「今、私ができる最大限のことは何だろうか?」
いかがでしょう?
お気づきだと思いますが、「どうするればできるだろう?」という疑問文に変換されていますね。
常に、「なんでこうなっているんだろう?」「今、自分にできる最大限のことはなんだろう?」と物事を捉えることが習慣になれば、主体的に自分で行動を選択することができます。
ただし、ここで気をつけておかなければならないポイントがあります。
それは、自己中心的な考えではなく、原則に基づく価値観であるということです。
楽をするためにはとか、目先の勝利ではなく、原則に基づいたパラダイムを持つことが、大切なのです。
今日1日、自分が発した言葉や考えが「主体的」か「反応的」か考える時間を作ることから始めてみませんか?
きっと、未来を大きく変えることが出来ると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。