秘密特許
最先端の技術を毎日取り扱っていると、安全保障上重要な技術に遭遇することがある。グローバルな業務をしていると、アメリカや中国など、安全保障に敏感な国もあるし、無頓着な国、日本という対照的な違いに遭遇する。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000190582.html
最近上記のような報道がされて盛り上がっている。
昭和23年法改正で、米国占領下、秘密特許制度が廃止された日本。安全保障については、独立していない状況に落とし込まれ、そのまま戦後75年たってしまった。制度設計は難しいと思われるが、安全保障を考えるうえで、考えさせられる一件であった。
実務的には、アメリカに直接出願することもあるが、安全保障案件になると、非公開になるし、外国からのものであれば、日本での公開を防ぐために、圧力をかけられるリスクがある。
自分から遠い話と思っていたが、意外と日常の光景であり、今回の話も他人ごとではないと痛感している。実際、安全保障に関連するものとそうでないものとを仕分けすることも行うこともなくはない。
今後の「戦争」は、目に見えないものといわれているが、まさに知財戦争であり、どのように我々が生きていくべきなのか、考えさせられる。