2024年の漢字は「放」、そして「来年、声で表に出る」とnoteに綴る、という仕事納め
独立すると年内最終営業日というものが与えられないので、自分で創らないといけない。僕の仕事納めは、このnoteを書ききることだ。今、「年を越せる」ということに大きな喜びを味わっている。こんなに年越しが嬉しいのは、生まれて初めてではないか。
「2024年のあなたを漢字一字で表して」というお題を年末に頂き、直感で「放」だと思ったので、一年を振り返りつつ、それを書いてみたい。
ざっと2024年を振り返る
今年をざっと振り返る。やはり、5月25日に会社員を卒業し、5月26日に独立したことが、今年の中心だった。
1月4日の仕事始め。ドイツ出身の上司に英語で会社を辞めると伝えた。今でも心から愛している会社だ、好き嫌いの次元ではない。しかし、自分のいのちを注ぎたいことが、いくつもある。優越をつけられない。だから独立したい。拙い英語で伝えた。分かってもらえた。それが僕の仕事始めだった。
2月、東京・神保町のシェア型書店・PASSAGE SOLIDA で本屋「ちいさなとしょしつ」を始めた。牛乳パック30本分ほどの小さな本棚の片隅だ。今年100冊を超える本をこの本棚に入れ、71冊がお客様の手元にわたっていった。コーチとして僕が願っていることを、この本棚で表現している。
・・・このペースでいくと、長大になるので、ちょっとスキップ笑
5月26日、独立し、個人事業主になった。
・・・ここでキーボードのタッチが止まる。
次、言葉として何が出てくる?
そうだな。
個人事業主になってからの人生、大波の中で、溺れないように必死に泳ぎ続けてきた。今も無様に泳ぎ続けている。あがき続けている。
今年はコーチングのプロフェッショナルとして、米国CTIからCPCCという認定を、また、国際コーチング連盟からACCという認定を頂いた。光栄だし、本当に身が引き締まる。「国際資格を持つコーチ」の一員になったわけだが、バッジをキラキラ輝かせるだけでメシを喰えるほど、世の中甘くない。
無様でも泳ぎ続けねばならない、生きるために
そう、大波の中で、溺れないように無様に生き続けている。
個人事業主になって、会社のありがたみを感じている。経理も労務も全部自分でやらないといけない。さらに言うと、自分でやることに自分が責任をとらないといけない。至極当然な話だが、これを、この身を持って感じると、ものすごい重みを感じる。
そして、25日になったら銀行口座の数字が増えるという、それまでの当たり前が、消えた。恥ずかしい話だが、毎日、資金繰りを見て一喜一憂している。「この6が9になればいいのに」と上下逆さにしてもいる。「苦しくて、分割でお願いできませんか」のお願いを受け取ってくださった皆さんには感謝しかない。
年収は激減した。「激」という言葉を躊躇なく使える。それでも、家族と生きていきたいから、自分の出費をとことん減らしている。大好きなパタゴニアのお店で服を買うのも、ストップした。必要なものは、繕って済ます。なんだ、全然できる。今までのお金はなくても、生きていけるんじゃないか。
ある日、マイコーチから言われた「だいぶ、生存本能に近い部分で生きているね」という言葉を思い出す。そう。そもそも、生きなきゃいけない。生きるために、いろいろ手放した。
2024年を「放」と表現したのには、そんな気持ちがある。
2024年を振り返って湧いてくる「放」とは何だろう
コーチとしての僕は、自分に問うてみたい事がある。
うまく言えないけど、セミの抜け殻のイメージが湧いてくる。それまで自分を守ってくれていた殻を出て、セミが殻を放って飛んでいくような。
重たいと飛びにくいから、あえてがっつりがっつり身を軽くして、手放して、その上で必要なものだけを必要な分だけ載せて、飛んでいる。今、そんな状態にも思えてくる。
手放して、軽くなったこと、寂しかったこと、ヒリヒリしたこと、孤独を感じたこと、傷つけたこと、いろいろあったが、
今はそれを、自分の個性として、自分を抱きしめたい気持ちだ。
2025年、嫌いな自分を抱きしめたいから「声で表に出る」
今年、僕は「自分を蔑ろにしている」と気づいた。僕はコーチとして「あなたが大切にしたいものは何ですか」と関わるくせに、自分を抱きしめていないことに気づいた。鎧のようなものをまとっていた。いや、今もまだ、まとっている。
だが、鎧にかけるコストは、もはや無い。
だったら、鎧を脱いだ自分を愛するしかない。
今年、45歳にして、似顔絵を描いてもらう機会を何度かいただいた。僕は自分の顔が嫌いだったのだが、その似顔絵のおかげで、自分を愛せそうな兆しを感じている。もしかしたら、僕のnoteが変わってきたのも、その頃からかもしれない。
そしてもうひとつ、僕が自分を愛せないもの、それは自分の声だ。
だから、来年の意図は、「声で表に出る」
ありがたいことに、僕の声を材料にして一緒に場を創りたいと言ってくださる方がいらっしゃる。これって「自分が自分の声を愛せるようになるサインなんじゃないか」と思っている。
どう声で表に出ていくか、まだ分からないけど、「声で表に出る」を来年の意図にする。
「それぞれが、それぞれらしく生き合う世界」を願っているからこそ、自らがその実践者でありたい。
2024年を生きて越せることに、関わってくださる方に、心から感謝を。いつか自分も、誰かの独立をお祝いできるように生きていきます。
2025年も、よろしくお願いします。一緒に、仕事しよう!!