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複業はミックスグリル。だからこそ大切な「自分の1/3以上を、1つの仕事に注がない」というマイルール

会社員を卒業し、個人事業主という人生を歩み始めて、間もなく半年です。先日、独立する時に決めた「自分の1/3以上を、1つの仕事に注がない」というマイルールを紹介したところ、想像以上にリアクションを頂いたので、そこへの想いを綴ってみたいと思います。(以下、1/3ルールと表現しますね)

「自分の仕事って、なんだろう?」と思っている方のヒントになったら嬉しいです。


1/3ルールの産声

自分の就業規則とは、何か?

会社員を卒業して独立すると、それまで当たり前だった存在が、無くなっていきます。たとえば、上司や部下、同僚。有給休暇。給料日。年末調整。そして、就業規則。

あの文字だらけの就業規則が無くなることは、ある意味では縛りから解けて自由になるのかもしれません。しかし、独立して仕事をする上で、自分は何を大切にするのか。自分を律するナニモノカがほしい。私はそう思い、独立する時に「自分の就業規則を創ろう」と思ったのです。

就業規則といっても大したものではなく、飲み屋のトイレに貼ってある「オヤジの小言」くらいの感覚がいい。笑

そこで出てきたマイルールとは。

自分の1/3以上を、1つの仕事に注がない

佐久間とおるの就業規則

なぜ、1/3なのか。 その前に、なぜ私が複業を選択したのかを綴ります。


副業から、複業へのシフト

会社員時代の私は、会社に認めてもらい、副業としてコーチングをしていました。本業も大好きだったし、副業も大切だった。やがて、本業と副業にある「正副」の関係性に、私は違和感を感じるようになりました。どちらも大切なのに、便宜上、メインとサブのラベルを貼らざるを得ない違和感。

私にとっての仕事とは雑木林のようなもの。色んな種類の木が立っていて、すべてがメイン。そう思うと、その違和感が私の中で焦げついたのです。(もちろん、これは私の私的な感覚に過ぎず、副業を否定する意図は微塵もありません)

自分がやりたいことが、「副業」から「複業」に変わっていると気づき、そして、それができる会社は無いと感じました。会社に属して仕事をするというスキームではない。「独立だ」そう思ったのです。

雑木林。


なぜ1/3なのか? それは今のなんとなく

自分は複業を選択したい。自分の響きを絞り込むことなく、響くことに素直になって、いくつも小商いをしたい。そうすることで、互いに何かシナジーが起こるんじゃないか。知らんけど。

そう思った時に、不思議と「自分の1/3以上を、1つの仕事に注ぐことにNO」というルールがうまれたのです。

どんなに単価が良くても、どんなに楽しくても、どんなにオファーを頂いても、自分の1/3を越えない。

このルールは、かなり感覚的です。「1/2 だと、何だか二項対立の構造になってしまいそう。だったら 1/3 かも」そんな感覚です。そして、いったい何の1/3かも謎です。なんとなく1ヶ月間の稼働時間だと思っていますが、測っているわけでもない。

私はこの1/3ルールを、自分を縛るものとして扱いたくない。だからこそ、感覚的なのかもしれません。当然、未来永劫 1/3 かというと絶対そうとは限らない。

そう、まるで日替わりのミックスグリルみたいに、みんな主役。

高田馬場・キッチン谷沢さんのステーキ、ハンバーグ、ベーコン、エビ。みんな主役。


1/3ルールをやってみて思うこと

このルールは、自分の北極星

コーチング、ライティング、複数のお取引先からの業務委託などの仕事をしている私。ピークが重なったり、自分の響きに従ったりすると、1/3を越えてしまうことも、おこりうる。そう思っています。

しかし、そうなった時に「守れてないじゃないか!!!!」と自らに違反切符をきるつもりはなく、「1/3ルールがあったよね」と立ち返らせてくれる、まるで北極星のような存在に、ありがたみを感じています。

同時に、1/3 という数字の向こう側にある、私の複業への想いにも、戻らせてくれるのです。


このルールは、自分へのチャレンジ

また、1/3ルールを違う目線でとらえると、「3つ以上の仕事をして、はじめて一人前」ともいえます。2つだけの仕事では、自分のリソースの2/3しか使っていないわけです。

1/3ルールのおかげで、「自分の仕事って何?」と常に問い続けることができています。これは自分に向き合い、とてもとてもヒリヒリする時間でもある。しかし、自ら独立を選び、自ら仕事を選択する私にとって、本当に大切なのです。


屋久島に伝わる「山10日、海10日、里10日」との勝手な共鳴

話を急に変えます。「洋上のアルプス」とも比喩され、自然豊かな鹿児島県の屋久島には、「山10日、海10日、里10日」という言葉があるそうです。

これは、どんなに山の幸が豊作でも、海の幸が豊漁でも、「1ヶ月のうち山も海も里も10日以上の仕事をしない」という意図だと聞きました。頂きすぎず、どれにもバランスよく敬意を払うという古の知恵に、頭が下がります。

私が「なんとなく」で1/3ルールを創った後にこのことを知り、自分の浅はかな感覚に恥ずかしさを覚えたものの、この言葉の意図にも勝手に共鳴を感じています。


複業は、ミックスグリル。

私にとって、複業はミックスグリルのようなもの。ハンバーグも、ステーキも、付け合せのインゲンも、すべてメイン。食べ進める度に、お皿の上の配分は変わってくる。すべてを美味しく頂きたいからこその、私の気ままな1/3ルール。

つらつらと散り散りに綴ったこの記事を、読んでくださってありがとうございました。


あなたの仕事の北極星は、なんですか?


読んでくださってありがとうございました。今日も佳い日で。


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「向かいたい未来へ行動するために、コーチングで伴走させてください」
CTI認定プロコーチとして、コーチングを通じて行動の変化に伴走します。コーチングのお申込やお問い合わせはこちらから、お待ちしています。


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