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ちいさなとしょしつ (神保町 PASSAGE SOLIDA)

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神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階で、幅56cm・高さ26cmの小さな本屋をやっています。 こどもたちと、昔こどもだった大人たちのための本を、図書室のような質感…
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#ちいさなとしょしつ

本屋「ちいさなとしょしつ」、始まります!(#60)

世界一の本の街といわれる東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 内で、小さな本屋さん「ちいさなとしょしつ」を始めます。 幅56cm・高さ26cmの小さな小さな空間に込める意図を綴ってみます。 「ちいさなとしょしつ」紹介ページはこちら。並んでいる本もご覧いただけます。 まずは、PASSAGEのご紹介 その前に、共同書店・PASSAGEのご紹介です。オフィシャルな紹介は、こちらの公式ページをご覧ください。 本屋さん PASSAGE にある棚のそれぞれにオーナ

毎月100冊売らなきゃペイしないのに共同書店をやり続ける理由、「だって俺、もう本屋だもん」(後編)

神保町の共同書店・PASSAGE SOLIDAで、一棚書店のオーナーになって約3ヶ月。前編に続く後編として、この記事では続けたからこそ見えてきたことを綴ります。この棚主としての日々は、とにかく面白い。 「毎月100冊売れる自信はゼロだけど、まず始めてみよう」という前編はこちら たった13冊、スカスカの開店懐かしい!!最初に13冊の本を搬入した時の写真がこちら。想像以上にスカスカで、まさにこんな感じからスタートしました。 初めて売れた!そして本当に本屋になったんだ開店した

毎月100冊売らなきゃペイしないのに共同書店をやり続ける理由、「だって俺、もう本屋だもん」(前編)

神保町の共同書店・PASSAGE SOLIDAで、一棚書店のオーナー・「棚主」になって約3ヶ月。棚の屋号「ちいさなとしょしつ」のとおり、幅56cmの小さな棚から、これまで28冊も売れていきました。 一方で、赤字か黒字かというと、赤字です。にもかかわらず、すごく楽しく心から良かったと思っています。そこに何があるのか? この記事では、前編後編に分けて、公開されている情報を引用しつつ、続ける理由を綴りたいと思います。どうか、「棚主をやってみたい!」って人の背中を押すきっかけにな

神保町で幅56cmの本屋を営んで気付いた3つのこと (#63)

朝型の僕ですが、どうにも嬉しい出来事があり、真夜中に綴ります。 今年の3月から、東京・神保町の共同書店 PASSAGE の3号店・PASSAGE SOLIDAの本棚の一角で「ちいさなとしょしつ」というスペースで本を売っています。 その大きさたるや、わずか幅56cm、高さ26cm。 どんなに小さくても、僕の本屋です。僕は本屋の店主なのです。 オープン以来の1ヶ月で、なんと11冊もの本が買い手の方へ渡っていきました。 学生時代の八百屋の店番バイト以外に、小売業に携わったことの

じめんのうえとじめんのした (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#7)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回ご紹介する一冊は、「じめんのうえとじめんのした」 (アーマ E.ウェバー作、福音館書店) 目に見えないところに何があり、何がつながっているか? 日常よく目にする、ごくごくありふれた野菜や植物。 地面の上で起きていることは見えやすいけど、じゃあ地面の下、つまり土の中では一体何が起きている? 野菜や植物をスパッと断面で切り取った様子が、とてもシンプルなが

いまのきもちはどんないろ? (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#6)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回ご紹介する一冊は、「いまのきもちはどんないろ?」 (えがしらみちこ作、KADOKAWA) 感情を、言葉という枠にハメ込まなくていい。 私は、プロコーチとして、多くの方にコーチングをしています。 コーチングの対話の中で感じるのは、人は本当に感情が豊かだということ、そして、その感情は常に動いているということ。 感情を「怒り」「焦り」のように、無理にがんば

星の王子さま (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#5)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回ご紹介する一冊は、「星の王子さま」 (サン=テグジュペリ作) 「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という純粋さ もはや説明不要な、1943年にフランスで生まれた世界的な名作です。 ある星に住む王子さまが、いろいろなものに好奇心を向け続けるお話です。 ・・・と書いていて思いましたが、私が今「いろいろなもの」と括って表現してしまったということは、やは

しょうぼうじどうしゃ じぷた (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#3)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回は「しょうぼうじどうしゃ じぷた」 (渡辺茂男・作、山本忠敬・絵、福音館書店) をご紹介します。 いつの時代も変わらない、小さくて大きな赤いスター 1963年初版。もう60年も前に世に出た本なのですね。じぷた。 懐かしくもあり、これからも愛されてほしい絵本です。 じぷたは、小さなジープを改造した小さな消防車。 まわりの立派な消防車や救急車を横目に見つ

ゆきゆきだいすき (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#4)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回ご紹介する一冊は、「ゆきゆきだいすき」 (上村愛子・八尾良太郎、小学館) 「雪のある風景が続きますように」という、澄みきった願い 主人公のあいこちゃんは、雪が大好きな女の子。 でも、今年の冬はあったかくて雪が降る気配がなく、「今年のクリスマスに雪が降りますように」とサンタさんに手紙を綴ってみる・・・ そんなストーリーから始まります。 イラストを担当さ

あんなにあんなに (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#2)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回は「あんなにあんなに」 (ヨシタケシンスケ、ポプラ社) をご紹介します。 今は、今だけ。どんな今だって。 卒園、卒業を迎えるこどもに関わる大人たちに贈りたい本です。 小学校1年生の息子が、学校の図書館から借りてきたことをきっかけに、この本を知りました。 「あんなに欲しいって言っていたのに、今は放り投げてしまって、まったくもう!」 そうそう、こどもに

給食室のいちにち (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#1)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。 今回は「給食室のいちにち」 (大塚菜生・文、イシヤマアズサ・絵、少年写真新聞社) をご紹介します。 子どもの食事を支える、縁の下の力持ち まさにタイトルの通り、給食室の一日を追いかけた絵本です。 この日のお昼ごはん・カレーライス 450人前に関わる大人たちの、朝早くから日が暮れゆくまでの様子が、ストーリーも絵もリアルに描かれています。 例えば、お休みの