MVVを朝令暮改しました〜バリュー編〜
今日は、前回紹介したMVV再定義(ミッション編)、MVV再定義(バリュー編)、MVV再定義(ビジョン編)に続いてバリュー編をお届けします。
!?
バリュー編ってこないだ書いてたやん!って気づいた方は天才。そうなんです。今回もバリュー編をお届けします。今年の初めに、制定したバリューなのですが、
元々あったWay(行動指針)が8個
新しく作ったコアバリュー(価値観)が7個
そこから守るべき当然のルール(インテグリティ)といった概念が数個追加
となり、もはや社員は当然のこと、代表ですら覚えきれない状態になってきました。そうなると浸透なんてもってのほかということで、朝令暮改をお詫びしつつ(新バリューをベースに評価や採用のマテリアルに落とし込もうとしてくれていた人事部やデザイナーのみんな、ごめん!)、全社に浸透できるバリューを超シンプルに作ろうということで再策定しました。今日はその改善版バリューをお届けします。
新バリュー=コアバリュー3+2
前述の通り新バリューとしては、これまで行動指針として定義していたWay、価値観としていたコアバリュー、当たり前のルールを示すインテグリティを集約することにしました。
新しいコアバリューは全部で5つ。土台となるコアバリュー2個(すごく良いやつ、インサイドアウト)とイノベーションを生み出すコアバリュー3個(カスタマーへの発明、大胆チャレンジ、コラボで進化)になります。
元々全てのコアバリューが元々Wayとして存在した、もしくはOKRなどの社内用語で使われていた(or多少リメイク)用語を使って、より浸透を重視したものになっています。
土台のコアバリューx2(すごくいいやつ・インサイドアウト)
すごくいいやつ
すごくいいやつというのは簡単なようで一番難しいコアバリューです。言葉から伝わる第一印象として聖人君主のような人、サザエさんで言うとマスオさんのような人を想像してしまいますが、それだけではありません。我々が定義するすごくいいやつというのは以下のDos & Dontsを見ていただくともう少し理解が進むかと思います。
重視しているのは大きく4つあって
己を知る
約束して守ろうとする
フェア
常識人
という4点です。
まず1番目が「己を知る」。世の中には本当に己を知れない人が多く、プライド高く表面優しいが全く謙虚じゃなく、自分で自分で評価をしてしまう人、自分の欠点を認められないという人が多いです。ここに客観的に謙虚に向き合える人をすごくいいやつと定義しています。
そして約束する・それを守ろうとするというのが2番目。明確な目標を持って、コミットする。逆にコミットできない人(宣言できない人、コミットしない人)や約束を曖昧にする人、手抜きする人、冷笑する人はいいやつとしては考えていません。
3番目はフェア。これも当たり前なのですが「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」。ヒトではなくコトに向き合える人をすごくいいやつと定義しています。逆に好き嫌いで動きすぎたり、決まったことを後で裏で愚痴ったり、誰が言ったかで対応を変える人というのはフェアではありません。
最後が常識人。これは当たり前のことばかりですが、挨拶や感謝、ごめんなさいと言ったり法律を守るということ。当たり前のことを徹底させるのが重要というものです。以上がすごくいいやつで重視したい4点です。
インサイドアウト
続いてが「インサイドアウト」。旧コアバリューにもあったもので、外から中ではなく中から外へ自発的にアウトプットしていく姿勢を現すものです。
このインサイドアウトは3つの要素から成り立っています。
自責
率先垂範
結果で自省
まず自責はわかりやすいと思います。結果に対して他責ではなく自責で考えるということ。多いのが、他人のせいにはしないまでもコントロール不可能な環境のせいにして「仕方なかった」で片付けてしまう人。確かにアンコントローラブルな点はあるのかも知れませんが、そこを読めなかったのは自分のせいと考え、少しでもコントローラブルな点を改善し、言い訳せずにやり切る姿勢がビジネスには重要です。
次が率先垂範。いわゆる「口だけ」はダメよという考えです。宣言したらまず自分から動く。背中で見せる。自チーム内でも他チーム内でもそう。どれだけ偉そうに相手のできていない点を指摘しても、ふと振り返って自分ができていない場合には相手にも全く説得力が出ません。
最後は結果で自省。これはまず結果にこだわるということは当然のことながら、結果が出た後に自発的に反省するという姿勢のことです。自発的に反省して、学びを得て、次に繋げられれば周りは信頼して見ていることができますが、逆に、頑張ったことに満足して反省がない、遅いというのは厳しいです。
イノベーションコアバリューx3(大胆チャレンジ、カスタマーへの発明、コラボで進化)
大胆チャレンジ
続いてイノベーション3つのコアバリューのうちの1つ目、大胆チャレンジとなります。
変化を恐れない
ゴン攻め
学びの意欲
の3点です。
変化を恐れないは、言葉の通りで「変化を恐れずに前向きに変えていく」というもので、変わらない=停滞=成長がないという考え方です。その際にもうまく過去を否定も美化もするのではなく尊重した上で、変化をもたらすことが重要で、必要であれば朝令暮改もやるべきです。
2つ目がゴン攻め。これは2022年のOKRとしても設定されていたものですが、できるかわからないコトにこそ飛び込む姿勢を示しています。ベンチャーなので結果が出るかどうかはわからないのは当然です。できることだけやろうとするのではなく、高い理想に向かって最大限まで脳みそをフル回転させてやろうとすることが重要だという考え方です。
最後は学びの意欲。これはさまざまなところから学んでほしいということです。学ぶ源泉となるのは失敗かもしれないし、外の会社かもしれません。いずれにせよ、失敗や他社から「なぜ成功/失敗したのか」「もう一度やり直せるとしたら〇〇を改善しよう」「前回は△が理由で失敗したから、次はこうやってみよう」などという学びのループを自分で回せるようにすることが重要です。
カスタマーへの発明
次はカスタマーの発明です。元々SS Wayにもあったものですが、今回は以下4つの意味を含ませています。
期待を超える
スピードでも発明
シンプルさでも発明
型でも発明
の4点です。
期待を超える。aとbの案でどちらが良いかで悩むのではなく、aの良いところとbの良いところを取ったc案がないかを常に考える姿勢が重要です。また、このコアバリューのネーミングにもあるように、常に隠れたニーズを探って、相手に対してさらに良い提案を発明する/しようとすることも重要です。逆に、お客様の意見をそのまま受け取って深く真意を考えずに対応したり、現状の課題だけ指摘するのはカスタマーへの発明とは言えません。
スピードでも発明。発明はスピードでも行われます。以前Wayとしてあった「スピードは価値」をカスタマーへの発明に込めています。拙速ではダメですが、ベンチャーなのでスピードは価値。80%のクオリティでもまずはアウトプットを出すこと、これが重要と考えています。
シンプルさでも発明。シンプルイズベストという言葉がありますがまさにその通り。複雑なことをそのまま伝えても相手には伝わりません。深い内容でも構造化して整理した上で、相手にわかりやすく伝えることには大きな価値があります。一度アイデアを発散したあとに収束させていくことで、複雑な内容をよりシンプルに相手に伝えることができます。
型の発明も重要です。営業などにありがちなのですが、一子相伝の暗黙知。ただこれはチームとして進化していきません。できるだけ言葉・型・ルールにすることにこだわることが重要なのと、言語化できた型やルールをPDCAを回しながら進化させていくことが大切です。
コラボで進化
最後はコラボで進化。コラボでサクセスという過去のOKR、SS Wayをさらに進化させ、コラボで進化というコアバリューに落とし込んでいます。重要なのは以下の4点です。
共感
説明責任
敬意を持ってNo
チーム優先
まずは共感。これは一方的に自分の主張を押し付けるのではなく、まずしっかり相手の話を傾聴し、相手の伝えたいことを理解しようとする姿勢です。十人十色、いろんな意見があって当然です。まず主張をリスペクトしながら相手に共感する姿勢が必要です。
次が説明責任。自分が作った資料や報告は相手に理解してもらう必要があります。伝わらないのは相手のせいではなく自分の責任です。依頼するときも同様で、作業だけ依頼するのではなく「なぜこの作業が必要なのか」をしっかり説明するのも依頼者の義務です。手を替え品を替え、相手が理解してくれるようにわかりやすく説明することを心がけなければなりません。
「敬意を持ってNo」は比較的難易度が高いアクションになります。よくあるのが「本来は指摘することだけど空気が悪くなるから言うのを止めておこう」、これも「うまくコラボする」の誤解です。「会社のために言った方が良いことは、多少嫌な思いをするかも知れないけど、そこには敬意を示しながらNoをきっちり伝えられる」のが真のコラボで進化です。
最後がチーム優先。人の能力には限界があるので自分一人でできることなんてたかが知れています。にもかかわらず、全部自分で抱え込んでしまうと逆にチームを停滞させることにつながってしまいます。したがって、周囲を頼ってでも結果を出す姿勢、これがチーム優先です。また自分・自チームのメリットだけ考えるのもダメです。全チーム、会社全体での最大公約数となるような最高の意思決定を考えるのがチーム優先の考え方です。
まとめ
少し長かったですが、今後このコアバリュー3+2を中心に動いていきます。社内の評価、採用の基準もこのコアバリューを重視しながらのものとなりますので、社員はもちろん、社外の採用候補者の方は是非とも参考にしていただければと思います。
引き続き弊社は様々な部門を横断して積極採用中です。興味ある方はカジュアルなところからで全く問題ないのでお気軽に採用担当までご連絡ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?