1/14(火) 見えないものの大切さ
オンラインショップを開設して
今年で5年目を迎えました。
あの時――。
関東、大阪、九州への卸が
売上の大半を占めていた私にとって
新型コロナウイルスの影響は
まさに激流のようなものでした。
取引先の飲食店や八百屋さんからの注文が止まれば、
私の営みも立ち行かなくなる。
それでも動かなければ何も変わらない――
そう思い立ち、
一般のお客様に直接お届けするために、
オンラインショップという新しい道を選びました。
最初は不安だらけでした。
産直市場と比べても、なかなか売上は伸びず、
心折れそうになる日も少なくありませんでした。
それでも、諦めずに日々の農作業や想いを
SNSを通して発信し続けました。
少しずつ、少しずつ、
応えてくださる方々が増えていきました。
そして今、5年目を迎え、
ようやく目標としていた金額に到達しました。
振り返ると、ここに辿り着けたのは、
支えてくださったお客様一人ひとりのおかげです。
「生かされている」という言葉の重みが、
心の奥からじわじわと込み上げてきます。
オンラインショップであれ直接販売であれ、
「誰を、何を、大切にしなければいけないのか」
「農業を通じて、どんな未来を思い描くのか」
――目には見えないその想いこそが、
私の原点であり、これからも大切にするべきものだと改めて感じています。
昨年末には、もう新米のご予約をいただき、
心からの感謝と喜びで胸がいっぱいです。
気がつけば、もう1月も半ば。
あとひと月もすれば、春がやってきます。
待っていてくださる皆さまの笑顔を思い浮かべながら、
一つひとつ、心を込めて段取りを整えています。
春はすぐそこ。
これからも感謝の気持ちを糧に、
皆さまと共に歩んでいけますように――。
いつも本当にありがとうございます。