1/13(月) 感謝の気持ちは尽きない
ここ最近は、
雪がなく、夜が暖かく、夜散歩日和。
歩きながら、上京後の頃を振り返った。
18歳の春、上京したその日を思い出す。
地元の田舎を離れ、初めて東京という大きな街に足を踏み入れた。
何もかもが新しく、自由に思えた。
あの頃、
「やっと田舎のしがらみを抜け出せた!これで自由だ!」
と心の中で叫んだものだ。
でも、その自由を手にした瞬間、現実が待っていることに気づいた。
初めて一人で暮らし始めたその日。
学生生活の合間に洗濯機を回し、食事の支度をし、
生活費をどうやってやりくりするか悩んだ。
実家では、
朝起きればご飯が用意され
シャツは新しく洗われて用意されている。
部活が終わり、家に帰れば、夕ご飯が用意されており
お風呂が沸かしてあるのが当たり前だった。
いざ自分でやってみると、
それがどれほど大変なことだったのかを身にしみて感じた。
私は、
今まで両親や祖母がどれだけ僕のために尽くしてくれていたのか、
ようやく理解した。
その時、胸の奥から、ひときわ強い感謝の気持ちが湧き上がってきた。
ああ、こんなにも愛されていたんだな、と心の底から感じた。
「ありがとう」その言葉が ただの挨拶ではなく、
命をかけて伝えたくなるほどの重みを持って僕の中で響いた。
今日は「成人の日」。
亡き祖母や両親に改めて感謝する日として過ごした。
生きている限り、感謝の気持ちは尽きない。
あの日、そして今日も、僕の心は感謝の言葉で満たされている。
歩きながら、ふと見上げると、星が空に浮かんでいる。
寒空の下、足音だけが響く静かな夜。
そんな静けさが、ますます感謝の気持ちを深く、
確かなものにしていくようだった。
今日も、そして明日も、感謝、感謝。
何度でも、その言葉を繰り返して歩き続けようと思った。
田村種農場 田村和大