子どもが目を輝かせる魔法の言葉
インタープリターの くろすけ です。
先日、SNS上での言葉の影響による悲しい事件のニュースを見ました。
日々、暮らしのなかでは様々な言葉が飛び交っていますが、良くも悪くも、言葉には本当に力があると感じています。私は普段からわが子と接する上でも試行錯誤しながら、意識的に言葉かけをしています。
わが家には6歳の娘と2歳の息子がいます。息子はわんぱく坊主で、散らかし坊や。いつも子ども部屋は絵本やおもちゃなどが散らかっています。
そこで、娘に部屋の片づけをお願いする際、いろんな言葉かけを試みています。「部屋が散らかっているから、片づけをお願いできる?」と言うと、「散らかしたのは私じゃないよ。なんで私が?」と言って断られます。
また、「じゃあ、部屋をきれいにしたら、おやつ(ご褒美)食べていいよ」と言うと、「わかった~…」としぶしぶですが、片づけてくれます。
そんな時、ある言葉かけをしたら、娘が目を輝かせながら、部屋の片づけを積極的にしてくれました。どんな言葉かけだと思いますか?
それは「一緒に部屋をきれいにして、ママを驚かせよう!」です。
私が休みで、妻が仕事の日に、このような言葉かけをしたら、娘が「お父さん、それいいね!」と言って、積極的に部屋を片づけ始めました。さらに、その部屋だけでなく、他の部屋まできれいにし始めたのです。
また、「料理も作って、ママを喜ばせよう!」と娘から提案があり、私は大変驚きました。娘は大好きなママの喜ぶ顔を想像して、積極的に行動したのではないかと思いました。
この反応を目の当たりにした際、こどもキャンプで経験した同じような体験を思い出しました。
6泊7日で小3~中3の子どもたち、19名と一緒にキャンプしていた時のこと。どんな遊びをして過ごすか、子どもたちと話し合って決めていくのですが、19人いるとなかなか決まりません。時にはケンカもありました。
でも、「ニック(キャンプスタッフ)が今度、誕生日だよ。みんなで一緒に何かしてサプライズで驚かせてみない!?」と私が言うと、子どもたちが目を輝かせて、次から次へと行動していきました。
「ぼくはニックのために絵を描くよ」「それいいね!私はジュースでゼリーつくるね!」「いいね、じゃあ、ぼくは…」のように、意見がバラバラだった子どもたちが一瞬で一致団結しました。
私はこの姿を見て、子どもたち(私たちも?)は、生まれながらにして、「人が喜んでくれる」ことに喜びを感じるのではないかと思いました。
(↑メッセージカードを受け取り、涙する)
(↑子どもたちからのプレゼント)※個人情報保護の為加工しています。
(↑みんなで集合写真)
言葉かけひとつとっても、発した言葉により、子どもたちの行動は全く異なります。それはきっと大人も同じだと思います。
「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」「大丈夫?」「またね」そんな基本的な言葉かけを大切にするとともに、私は今回のような、子どもたちが目を輝かせながら、主体的に行動するきっかけとなるための言葉かけを意識し、これからも子どもたちに接していきたいと考えています。
(こちらは2020年6月のブログアーカイブです)
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