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妄想旅行記〜五島列島編〜(その1)

最近、どこにも行けない日が続いておりストレスが溜まっている。もしかしたら制限が何もなければどこにも行かなかったのかもしれないが、ダメと言われるとやりたくなるのが人間というもので、とにかくじっとしているのがつらい。

仕方がないので、心だけでもどこかに行こうかと思い、妄想旅行記を書いてみることにする。私は離島に行くのが好きでしょっちゅう旅行記を書いており、その調子で今回も書くが、以下は全てフィクションだ。

ちなみに過去の旅行記は以下。どれも1泊程度の旅行なのにとても長いが、こっちは実話である。

きっかけ

五島列島出身の会社の先輩に美しい湾の写真を見せてもらってから、五島列島にはずっと行きたいと思っていた。その機会をようやく作ることができて、私は旅に出る1週間ほど前からずっと興奮していた。

きっかけは、ささいな偶然が重なったことだった。勤務の関係で突然ぽっかりと3連休ができたこと。その連絡を聞いたのが大宮のラーメン屋だったのだが、隣で話していた二人組がちょうど五島の話そしてその美しい湾(高浜海水浴場ということをその時知った)について盛り上がっていたこと。そこでふと思い立って五島までの経路を調べてみたらちょうど航空券が安い期間で空席もあったこと。そして、一番は仕事でいやなことがあってムシャクシャしていたこと。要はムシャクシャしてやった、ということだ。そしていま、後悔するどころかめちゃめちゃウキウキしながら羽田に向かっている。

五島に行くには飛行機か船か2通りの手段がある。飛行機の場合、羽田から福岡空港か長崎空港を経由して五島つばき空港に降り立つか。船で行くなら長崎空港〜長崎港〜福江港、もしくは福岡空港〜博多港から船中一泊して福江港だ。今回はムシャクシャしていたこともあり、また3連休、前日が午前中に仕事終わりなので実質4連休だったので、一番優雅に博多港から船中泊して五島入りすることにした。船大好きおじさんとしてはベストな五島入りである。だってこの船、乗りたくない?

船が博多港を出るのは23時45分なので(そのダイヤも最高である)、夕方くらいに福岡に着いて博多の屋台でも行ってモツとか鉄鍋餃子とかラーメンを食べてから行けば完璧である。そこから逆算して、16時くらい羽田発の飛行機に乗ればいいかと思ったが、いやちょっと街歩きするならもう1時間早いほうがいいか?もう少し余裕をみた方がいいか?と考えているうちに結局13時発くらいの飛行機にすることにしてしまった。おかげで職場を定時ダッシュしなければならなくなった。

出発まで

逃げるように職場を後にしたが、一瞬で仕事のことは忘れて、飛行機と船と島のことだけ考える頭になった。毎夏私は伊豆諸島に行っており、その際の「行きは夜行船、島で1泊して帰りは飛行機かジェット船」というパッケージも気分が盛り上がるので相当に気に入っているのだが、今回の行程も行きの間だけで飛行機と夜行船が両方楽しめるため、同じくらいいい行程だなあなんてことを考えながら、自宅に一瞬だけ寄ってすぐ羽田に向かう電車に乗った。旅情でいうならモノレールなんだけれども、まあ京急を使った。

使ったことがなかったので、行きの飛行機はスターフライヤーだ。どんなもんでっしゃろ。さっさとビールが飲みたいので、保安検査場は早々に通過してゲートの前に向かう。エアポート投稿おじさんになりつつ、フライトの無事を祈って乾杯〜。

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(つづく)

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