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N響ベートーヴェン「第9」演奏会

2024/12/19所見。NHKホール。

2楽章が優品。木管の集中力、低弦の柔軟さが4楽章への道筋を創る。モーツァルト風の1楽章。各パートが腕を見せる3楽章。前半はバラバラ感があり安心できなかったが、後半は流暢。4楽章は何度も伊風になりかけ、独風に戻る。合唱がイタリア風に歌い出す。オケがドイツ風に演奏。途中、中低弦もイタリア風に。優秀すぎる合唱。名だたる歌劇歌手陣は個々に腕によりをかける。4楽章迷走ゾーンは意外にシンプル。むしろ1楽章の方が迷走。古典派〜ロマン派への絵巻が展開。楽章を追うごとに、時代が進んでいく。

3階席は木管がよく聞こえる。
マロの最後の第9。

曲目:ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」
指揮 : ファビオ・ルイージ
ソプラノ : ヘンリエッテ・ボンデ・ハンセン
メゾ・ソプラノ : 藤村実穂子
テノール : ステュアート・スケルトン
バス・バリトン : トマス・トマソン
合唱 : 新国立劇場合唱団

帰り道に青の洞窟


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