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【自己紹介】クリーンエネルギーが世界を救う

自己紹介

初めまして。
沖縄出身、長野在住の32歳、平良です。
私は、2023年に株式会社トライルの代表に就任しました。

これまでのキャリアを紹介します。沖縄県の高校卒業後、長野県の信州大学教育学部に入学。
学校の先生になることを志していましたが、あるきっかけで別の道に進むことに。2015年の大学卒業と同時に太陽光発電所の建設会社に勤めておりましたが、昨年の2023年1月26日には会社が破産手続きを開始し、私を含めた全スタッフが解雇されました。私は役員ではなかったものの、事業運営に関わる多くの意思決定を担っていました。この会社の倒産前後は人生のどん底とも言える時期でした。会社倒産のきっかけや私の想いについて書きます。

理想と現実のギャップ

前職の事業モデルは、太陽光発電所用地の開拓、発電所の建設、そしてそれらを投資家に販売するものでした。売上の90%以上が太陽光発電所の販売益で占められる会社で、私は再生可能エネルギーの普及に強い意義を感じていました。しかし、現実は厳しいものでした。土地に太陽光を設置するためには、近隣住民への説明会が必要です。そこでは「この詐欺会社が!」「この地区には太陽光なんていらない」「環境破壊だ」「災害を助長する」といった非難の声が上がりました。どれほど健全性や安全性を主張しても、住民の皆様の強い反対の意見が変わらないこともありました。しかしどれだけ厳しいことを言われても、私の再エネ普及に対する強い熱意は失われることはありませんでした。

法令違反とその影響

そんな中、2022年6月に軽微な工事変更の申請を行政にしなかったことがきっかけで、法令違反として新聞に掲載されました。これにより、銀行が融資を停止し、事業運営が困難になりました。SNSでは会社名とともに批判が溢れました。私は入社して初めて、自分自身のやってきた事やこの太陽光発電事業に向き合うのが怖くなりました。「クリーンエネルギーは必ず社会に必要だ」という強い想いとは裏腹に、現実はメディアや住民から非難される日々。心は壊れていきました。

倒産前の試練:資金繰りの日々

倒産前の3~4ヶ月間は、連日資金繰りに追われ、取引先へ支払いの延期を依頼し続けました。朝起きると、支払先と支払金額が頭を支配し、家のお金さえも会社に投じ、家族やお客様、取引先に迷惑をかけ、非常に苦しい日々でした。死んだ方が楽になるんじゃないか、と何度も思いました。

会社破産後に見えたもの

連日メディアに取り上げられ社会的信用を失い、2023年1月26日、ついに会社は破産を申請しました。会社倒産後、私は一時はこの業界から離れることも考えました。しかし、自宅で過ごす中で「本当に私がやってきたクリーンエネルギー事業には価値がないのか」と自問しました。その時ふと発電量監視モニターで、私が手掛けた発電所の発電量を見たとき、それらが毎日約1500世帯分の電気を供給していることに気づきました。過去8年間で手掛けてきた発電所は150区画以上、その数だけ世の中にクリーンエネルギーを生み出し続けているのです。

新たな決意

この発電量を目の当たりにし、今ある発電所を守り続け、さらにクリーンで健全な発電所を世の中に普及させたいという想いが強まりました。私はもう一度、クリーンエネルギーで世の中を変える事業を行うことを決意しました。前職時代の経営の在り方や事業の進め方を見直し、太陽光発電所のメンテナンスを事業の中心とする新会社、株式会社トライルを立ち上げました。

未来への展望

創業して1年が経ち、現在は長野県内で85ヶ所の発電所のメンテナンスと、100ヶ所の新規発電所の開発に携わっています。私はこれからも、住民、地域社会、そして世界の人々に安心を届けるために、既存の発電所の維持と健全な発電所の建設に尽力していきます。このクリーンエネルギー事業を通じて、世の中に貢献していくことが私の使命です。