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【目指すのは環境作り】自然菜園も育児も仕事もみんな同じかも

久しぶりにお会いした義母から質問がありました。
義母「どうしてあなたの畑は、土を耕さないの?」
私 「うーん、それが自然菜園のやり方だからです。」
義母「それでホントに野菜が出来るの?」
私 「これまでには、出来る野菜と出来ない野菜はありました。」
義母「そのやり方のメリットは何なのですか?」
私 「たぶん、従来の農法と比べるとメリットは少ないでしょう。」
義母「どういうこと?だったらどうしてそのやり方なの?」
私 「あくまで自家消費がメインだから、なるべく余計な手間をかけたくなくないのです。」

義母はもともと農家の育ちなので、
畑作業や農業については、私よりも経験は豊富です。
おそらく私の自然菜園に対する説明では、
まったく理解はしてもらえなかったと想像できます。

振り返ってみても、
私自身がそこまで自然菜園・自然農法に対して
理解していなかったことに気づきました。
それならば、せっかくの機会なので
今一度、自然菜園の目指すところを考えてみました。
今回も、勝手に自然菜園の師とさせてもらっている
「竹内孝功」さんの本よりお勉強させて頂きました。

1.自然の営みを生かして、野菜を育てていく

自然菜園では、畑で暮らしている草や虫や微生物たちの
ありのままの営みを生かしていきます。
野良仕事という言葉があります。
これは、文字通り「野」を「良く」していく仕事です。
まさしくそれに仕えていくことです。

自然に野菜が育つように
まず最初に草が元気に生えるように環境を整えてあげます。
そのあとは、野菜と草を一緒に育てながら
菜園の中の自然が少しずつ豊かになる様に
人が手を貸してあげるのです。

2.何はともあれ、まずは土づくりから

自然菜園では基本的には人が土を耕さないので、
代わりに土づくりを行ってくれるのは、
そこで育てている野菜であり、
生えてくる草たちであり、
土壌中で暮らすミミズなどの動物や微生物たちです。
つまり、土が自然に耕されていくには、
生き物の力が不可欠となってきます
人は、その生き物が元気に活動できるように
お手伝いをしてあげればよいのです。

土が豊かになってくると
そこに生える草や訪れてくる虫たちも変わってきます。
すると、野菜はどんどん育ちが良くなり
加えて味も良くなっていきます。
自然菜園の中で、自然な循環が上手く回りだすと、
だんだんと人はやることが少なくなり、
野良仕事は最小限ですむようになってきます


3.育てるほどに、畑は元気になっていく

自然菜園がなんでも育つような良い状態になるには
そこそこの時間はかかります。
栽培には、風土にあった作付けや種の選別も必要ですし、
栽培技術の習得を見つけることも大事です。
しかしながら、
そうして実際に目の前の野菜を育てていくことで、
土を育て、自作へつなげていく。

こういったつながりのある野良仕事によって
自然菜園はだんだんと良くなっていきます。

4.自然菜園も育児も仕事も環境作りから

自然菜園においては、
人は自然の土づくりのお手伝いをすることが基本です。
畑での主役は、草や虫や野菜や微生物であり
いかに彼らのステージを整えていけるかが、
人の役割なのかもしれません。

ふと気づいたのですが、
これはひょっとすると、
育児や仕事にも共通しているのではありませんか

育児において、
親の立場は、子供の歩いていく環境作りを手助けするだけ。
決して子供の邪魔にならない程度で
サポートに回っていると自覚していれば
あとは、子供がひとりでに行動していってくれるはず。

仕事においても、
一応旅館の中間管理職的な立場である私にとって、
後輩たちがいかに、働きやすい環境で活躍できるかを
一番に考えて、手助けしていくことが
後輩自身・会社・お客様のためになりそうです。
この意識と行動が
私にとっては今必要とされていることでしょう。


今回は、自然菜園の目指すところを再認識しましたが、
ついでに、私の生活の大事な場面においても
その目標とするところに、
意外と共通するヒントがありました。
やっぱり、
畑のことを思い、畑に出て、とりあえずはやってみる
そうすることが、生活全体にプラスに作用してくれている
ことも
改めて実感することになりました。


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