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【日本史9】明治史備忘録27(東京大学・学習院大学・東京専門学校・早稲田大学・慶応義塾大学・陸軍士官学校・海軍兵学校・学校令・近代諸学校・外国語教育)

①1877年(明治10年)に昌平坂学問所や幕末期に設立された医学校などを統合して東京大学が設立された。駒場農学校は後に東京大学の農学部となった。

②華族団体によって教育機関の華族学校が神田錦町(千代田区)に開設されて明治天皇が学習院と定めた。後に華族女学校と統合されて第2次世界大戦後は学習院大学となった。

③1882年(明治15年)に政界下野した大隈重信が東京専門学校を創設した。これが早稲田大学となる。福沢諭吉が幕末期に設立した慶應義塾は1890年(明治23年)に大学部を設立した。

④1874年(明治7年)に陸軍士官学校が1876年(明治9年)に海軍兵学校が開設された。陸海軍の幹部となる士官養成が目的である。一高三高海兵陸士などと呼ばれる難関開校であった。

⑤1886年(明治19年)に学校令が公布された。

義務教育修了後の中学校、高等学校、師範学校といった中等教育、高等教育機関制度が定められた。

⑥福島県の日新館(会津高校)、愛媛県の明教館(松山東高校)、佐賀県の弘道館(佐賀県西高校)、福岡県の修猷館(修猷館高校)といった江戸の藩校や私塾から発展した近代的学校が形成されていった。

⑦政府は英語を筆頭とした外国語教育に力を入れた。中学校で週に16時間を外国語授業にあてた。日本語を西洋人に伝える手段ではイギリス人の医師で宣教師のヘボン(ヘップバーン)たちによりローマ字が広まった。

⑧明治維新によって没落した旧幕臣、戊辰戦争で敗北した東北諸藩の士族の末裔たちが教育を受けて官僚や軍の士官になるケースもあった。

■参考文献 『1冊でわかる明治時代』 大石学 河出書房新社

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