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『ザ・ノンフィクション』を観て考え方がアップデートされた話

『ザ・ノンフィクション~結婚したい彼と彼女の場合 令和の婚活漂流記2024~』、各方面で話題になってましたね。

「その発言はあかーん!!」と叫んだり、「よかったねぇ、よかったねぇ」と拍手したり、婚活経験者として、感情移入しながら拝見させていただきました。

そんな中で、婚活に関する気づきがあったので、メモがてら書いておこうと思います。

(『ザ・ノンフィクション』を観た人でないとわかりにくい記事になっています、すみません。。)

婚活は【急がば回れ】より、【善は急げ】

【急がば回れ】と【善は急げ】、「どっちなんだい!?」と言いたくなる真逆のようなことわざですが、婚活においては【善は急げ】推しの私です。

自身が長年ずるずると婚活沼にハマっていただけに、「婚活はスピード感が大事!」というのを実感しています。
婚活においてスピード感を持つために私が何より心得ていてほしいと思うのが、《「察してほしい」という気持ちを捨てること》。
例えば婚活アカなどでも「今月は忙しい、ってやんわり断ってるのにしつこく誘ってくる。察してほしい」なんて人をよく見かけるのですが、「察してほしい」というのはただの傲慢です。
『ザ・ノンフィクション』でも、29歳の進藤さんや55歳の内田さんが女性のお断りを全く予想していなかった、それどころかうまくいっていると信じていた、というシーンがありました。はっきり伝えないと理解してもらうのは難しいし、何よりお相手の時間を無駄にしてしまいます。
思い込みや早とちり、相手の気持ちを推し量れないのは当人の責任だ、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、『ザ・ノンフィクション』の中で自炊した料理の写真を毎日LINEで送らせてそれでもお断りした女性もいたように(私は親の反対、というのは表面上のお断り理由だと思っています)、『自分から手を下さず相手から降りてもらう』や『はっきり言葉で伝えないけれど相手に気付いてもらう』といった、何が何でも自分を悪者にしないようにする人にも非はあると思っています。

思っています。

・・・いや、思っていたのですが。

『ザ・ノンフィクション』に登場した、29歳の進藤さんとお見合いした34歳の北川さん。かなり強烈なインパクトでしたよね。
観ていない方にご説明すると、29歳進藤さんとお見合いした北川さんという女性は、実家暮らしという進藤さんに対してかなり威圧的な態度でダメ出しをするんです。その後、進藤さんはITの勉強をしているという北川さんに「今はChatGTPでプログラミングもできますよね」と言ってしまい(これは確かにいらん一言)、「は?私の勉強は無駄ってことですか?」とブチ切れて、時間を切り上げて退室してしまう、という事態に発展してしまいました。
さて、威圧的な態度で言いたいことを言って時間を切り上げてまで途中退室した北川さんは、もちろん不快な気持ちを「察しろ」なんてことは思っていなかったと思います。むしろ、知らしめてやろうという意地さえ感じます。

この一連の流れを観ていて、『婚活では《「察してほしい」という気持ちを捨てるべき》』という考え方をアップデートすることができました。次章で詳しく説明します。

お付き合い以前/以後で伝え方を変える

「察してほしい」という気持ちを捨てるべき、という考え方自体は変わらないのですが、その気持ちの伝え方が大事なのだと思い至りました。
それはまだお付き合いしていないのか、お付き合いしている関係性なのかによって大きく変わります。

例えば前述のお見合いでの北川さん。不快な気持ちになったとしても、直接ぶつけることは初対面の人とのコミュニケーションという観点で見て、間違っていると思います。
しかし、確かに<婚活>という場でなら、そういう人はいるかもな、と思うのです。今回の北川さんは、無意識かもしれませんが「相手をジャッジしてやろう」という姿勢だったのではないでしょうか。「私と結婚したいと思うのなら、なぜ実家でぬくぬくと暮らして、しかも私のやることを否定するの!?」という気持ちが態度に、言動に出てしまった。
本来、初対面だからこそ、まだ親しくない人だからこそ失礼のないように、当たり障りなく、と思うものですが、「婚活というのは『良いものを選ぶ』ものだ」と思っていればいるほど、そうではないと感じたときにそのガッカリさが表に出てしまう人がいるのかもしれません。また婚活をしていると、「付き合っているわけじゃないから雑に扱ってもいいや」と明らかに失礼な態度で接してくる男性に会うこともありました。自分に関わりのない人にはそれなりの態度でいい、と思っている人は少なからずいるのです。

それでももちろん、初対面で失礼な態度を取ることは間違っています。初対面でなくても、まだお付き合いしていない関係性においては、直接伝えずに間接的にやんわり伝えるのがいいのかなと思います。
結婚相談所なら仲介してくれる人がいるので、例え担当のカウンセラーさんに思う存分罵詈雑言を吐き出しても、相手にはやんわり伝えてくれます。
仲介者がいなくても、LINEなどで伝えることも“間接的”になります。傷つける言い方は避けるべきですが、例えば前述の「しつこく誘ってくる」場合などは「あなたとはお付き合いできません」「これ以上会う気はありません」と伝えてあげるべきだと思います。

そして、お付き合いしてからも、察してもらおうとする人はたくさんいます。わかりやすい例えで言うと、そろそろ結婚してほしいからブライダル雑誌を見えるところに置いたりする、などでしょうか。他に、なぜ怒っているのかは言葉にせず、ただ機嫌が悪い態度を取る、というのも“察してほしい”の典型です。
日々「なんでわかってくれないの!」と思うことは多々ありますよね。それをはっきり伝えられないのであれば、結婚してこの先ずっとやきもきしながら暮らしていくのはかなりのストレスになると思います。というか、はっきり思っていることを伝えられない相手との結婚はおすすめしません。
付き合ってからこそ、“察してほしい”は封印すべきです。
そして付き合っているのなら、“間接的”も逆効果。面と向かって、顔と顔を突き合わせて、きちんと気持ちを伝える。
これが何より、結婚への近道だと思います。

付き合う前の関係なら、思っていることはLINEなどで“間接的”に伝える。
付き合っているのなら、思っていることは直接、伝える。

言葉にせずに察してもらおうとするのは何より婚活を長引かせます。今回、『ザ・ノンフィクション』を観てやはり“察してほしい”は時間のロスになるなと感じたし、伝えるにしても関係性や伝え方が大事なのだと改めて思いました。

婚活ってほんと、学びが多いです。



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