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企業の障がい者採用活動について(職場見学や実習に対する考え方)

障がい者雇用において「いい人材」の見極めにはどうすればいいのか、
どんな手法があるのかなど、
担当者の方であれば一度は悩まれたことがあるかと思います。

今回は障がい者の採用活動のポイントと、
なぜ実習制度が必要なのかを中心にお伝えします。


障がい者採用の事前ポイント

挙げればきりがないですが、今回は3つに絞りご紹介します。

① 障がい者雇用の理解を深める
まずは障がい者の採用に向けて、

☑ 障がい者雇用の事例
☑ 障がい者雇用の制度
☑ 支援制度

などに関する理解を深めることが大切です。

経営のトップをはじめ、従業員が障がい者に対する知識を得たうえで
採用に踏み出すことが成功のポイントです。


② 関連機関と連携を取る
企業にマッチした障がい者雇用を行うためには、
ジョブコーチや障がい者就労・生活支援センター、ハローワークなどの
就労支援機関との連携が必須です。

また、他の障がい者を雇用する・している企業と連携を図ることで、
同じ課題を抱える企業視点で新たな解決策を見いだせる機会も生まれます。


③ 受け入れ部署の不安を解消する
配属先が決まったら、受け入れ部署の従業員に対する負担が大きくならないよう配慮しなければなりません。

事前にミーティングの時間を設け、また配属後も相談できる体制を整えておくことで、不安を軽減するとよいでしょう。

障がいの程度や業務内容はもちろん、

・得意・不得意なこと
・コミュニケーションの取り方に関する事前情報

などを共有することで、受け入れ側の心構えが変わってきます。


なぜ職場見学、実習をするのか?

障がい者採用を行う際、「職場見学」や「実習」という言葉を耳にすることがよくあるかと思います。
実施することによるメリットを3つお伝えします。


① 自社従業員の理解が深まる
従業員に障がい者のことを理解してもらうための働きかけとして、社内研修があります。
座学も障がい者理解にとって大事ではありますが、実際に働く姿を見ることで知る理解の方がはるかに大きいです。

初めて実習生に来ていただく時、従業員の方は不安を強く感じることが多いですが、実際にやってみると早い段階で障がい者と一緒に働くことの理解をしてもらえます。
まさに「百聞は一見に如かず」です。


② 「一緒に仕事ができる」こと安心できる
生活環境の中で「障がい者」と関わることがなかった場合、
職場という場面において多くの人はまず拒否反応を示します。
「差別」をしているからではなく、「知らない」「どう接したら良いのか」からの拒否反応です。
仕事をする場面で、障がい者という既存社員にとって未知の存在が不安を抱かせるのです。

職場見学・実習は、障がい者の知識を得る取組みです。
不安感からの解放へとつながります。
「一緒に働いても私はうまくコミュニケーションがとれて仕事ができる」という安心感を持つことが出来ます。


③ 企業側も実習生もお互いを知ることができる
短い時間の面接や書類だけではわからない部分がたくさんあります。
それがある程度の実習期間で接することにより、

・実習生本人の能力やそれが業務にマッチングしているか
・社風にあっているか
・他の社員とのかかわり

などを見ることができます。
実習生も、業務や職場環境が自分のイメージとあっているか確認することが出来ます。


最後に

障がい者雇用は「難しい」「手続きが煩雑」といわれがちですが、
障がい者雇用に関する制度や採用のポイントを抑えれば、
決して難しいことではありません。

ポイントを押さえ、自社にとってより良い採用ができるよう
しっかりとした準備をしていきましょう!

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