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心理学とリフォームの関係

リフォームは心理学の領域である。

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なんの為にリフォームするのか?、まずは以下をしっかり確認する。


1、修繕であるか?

2、改善であるか?

修繕であれば必要な対応であり、心理的な不満というよりは物理的な問題である。つまり急を要する場合である。心の葛藤は金銭的な問題だけであり、工事が始まってからの工事業者や施工の仕上がりへの満足度である。

しかし、リフォームの改善にあたる場合はそうはいかない。

まずは何がその衝動に掻き立てられているのか? を知ることである

ここにリフォーム設計の経験から打合せのフローをまとめてみる。

①クライアントの話を聞く

※ここでは質問は最小限に行う、クライアントは改善を求めているのか?修繕を求めているのか?じっくり確認する。傾聴の状態である。

②クライアントの話が一旦纏まったら 要約を入れる

※要約には自分の感情だけでなく、自分で言葉を作ってはいけない。あくまでもクライアントが発した言葉をそのまま使い、纏めてクライアントへ返す。

③  上記を数回繰り返し、クライアントの言葉をそのまま、返すことでクライアント自身の思考がまとまるまで行う。

④クライアントの思考がまとまった時点で初めて質問の形で要望を直接聞く。コーチングを行う。

『あなたの理想の状態はどんな感じですか?』

『あなたの10年後どうありたいですか?』

とても驚くクライアントが多い。それは当然である。将来どうなるかなど想像していないケースが多い。

つまり

この質問で聞きたいことは 改善のポイントに『自分』がどのくらい入っているかどうかである。その指標として確認する。クライアントに再度確認を繰り返す。あなた自身とあなたの家族の改善の割合について。

ここで見えてくるのは、改善が

A.自己の問題であるのか?

B.他責している問題なのか?他の人に関する問題なのか?


Aであれば実は改善に向かう傾向は高い。Bであれば改善しない事が多い。心理学を学んだ方は理解できると思うが、

カナダの精神科医エリックバーンの言葉に

『過去と他人は変えられない。あなたが変えられるのは自分自身と未来だ』

というのがある。まさに他責であれば、改善には時間を要するという事だ。

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⑤ 上記でクライアントの心理的状態を理解した上で次の対応が始まる。

※これが理想ではあるが、1日目の打ち合わせでこの全てを行うのには時間を要する。できれば2、3回に分けて面談できるのが望ましいが、2、3回も面談のような打合せのみをクライアントにも受け入れるもらわなければならない。

しかし、リフォーム産業はクレーム産業と言われる所以はここにあるような気がする。

クライアントの心理状態を理解しない上でリフォームという改善をしてしまうたらだ。つまり クライアントは納得して自己の問題となっている状態ではないのに、行為が行われた。それは他責の対象になる。



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