【映画感想】キラー・ジーンズ
タイトルでネタバレ、ジーンズが人をサクサク殺害してゆくという、とんちき設定ながら意外に社会派なテーマを盛り込んでいるスラッシャーホラー。
ファストファッションに限らず、大企業の下請け労動者の労働環境問題は定期的に話題になりますが、この作品も綿花栽培地(インド)での労働力確保に、まだ適正年齢ではない子供達を雇い、またインシデント隠蔽。
CCCのスローガン『フェアトレード、搾取無し』への皮肉をストレートにぶっ込んできます。
作品は夜勤でてんやわんや中のスタッフをひとりずつ確実に仕留めるジーンズ、もといスーパー・シェイパーズ。
履いていたらウェストの部分でめりめりめりっと人体切断。足を通そうとしたら捻りあげて複雑骨折をかまし、段々力をつけてきたところで、裾で首絞め、手首噛み千切り。
下半身だけだとおしゃれじゃないので上半身もTシャツを着たマネキンを装着、頭部の額にはビンディを付けちゃう。
ちょっぴりキュートなのは、ボリウッド音楽が流れるとノリノリで踊っちゃうところ。
店長及びベテラン社員、社長、店舗スタッフ、と、数名を除き皆いけ好かない奴らがファッション業界およびフランチャイズ店のブラックな面を誇張したキャラ設定。店長はともかくスタッフは現実にもいそう 笑
開店と同時に新商品発売に群がる客。
(お前らただ消費してんじゃねぇよ)
……というメッセージなんだろうかラストは。
意外と社会派なホラーでした。
EDの影武者の人の働きに涙😂
おしまい。