頼まれてもいないのにレッスンっぽいことをするのはやめたほうがいいです( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
高校生の頃、母校の中学校で当時外部指導をされていた方の助手のようなことをしていた関係もあって、現役の後輩たちと関わることもよくありましたが、だからと言ってパート練習を見てほしいとか頼まれることも特にありませんでした。それなのに勝手に練習しているとこに乗り込んでレッスンぽいことをしてみたり、ああでもないこうでもないとエラそうなアドバイスめいたことを良く言ってたんです。
これ、現役の子たちにしたらめちゃめちゃウザかっただろうな、と今でも悪いことしたと反省しています。
この時は良かれと思ってやっていたんですよね。だってアドバイスですから、それが成長の糧になっているとばかり思っていたわけです。
当時の僕のような「アドバイスのようでただウザいだけの人」に悩まされた方、もしくは今まさに悩んでいる人、一定数いらっしゃると思います。最近の学校は軽はずみに校舎に入れなくなったのでよく知らないOBがいきなり来て偉そうなこと言うのはほとんどないと思いますが、今一番多いのは多分SNSやYouTubeのコメントで頼まれてもいないのにアドバイスっぽい投稿をしちゃう人でしょうか。
あと悪気がなくて自覚もなくてウザがられていることに気づいていないパターンなのが、同じ楽団(特に大人の楽団)で年上の人が年下の人へ合奏中などにアドバイスをするやつ。これもかなり確率でウザいだけだし、演奏に集中できなくて困るんですよね。楽しくなくなってしまうのです。
しかも言ってる本人は、ウザいと思われているなんて全然気づいていないのがまた大変なんですよね。
アドバイスやレッスンというのは、お互いの「教わる」「教える」の関係が成立していなければただの「大きなお世話」になるだけです。その内容がどんなに的を射ていたとしても、言葉に価値はありません。
ですから、楽団が団員へアドバイスするのではなく、もし本当に気になることがあって、みんなで良い音楽を作っていこうという流れが全体的にあるようでしたら、言葉ではなく一緒に音を出して音楽的にアプローチしたほうが良いです。音を出すことで楽曲理解を深めたり曲作りや提案をしている時はウザくないんです。
ただしこれには「演奏によるの説得力」が必要になるので、口ばっかり達者な人にはキツいでしょうね。また、一緒に音を出している時にも、楽器を下ろすたびにああだこうだと言い始めたら意味がありません。
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荻原明(おぎわらあきら)