初心者の方はバテを知ることも大切な経験です。
トランペット完全初心者の方がレッスンにいらしてくださることもあります。何度かレッスンするうちに音が出せるようになってきて、少しずつ音域が広がってきた頃、必ずやってもらうことがあります。
それは、「バテてもらうこと」。
「よーし今日はバテてもらいますからね!」とかそんなことは言いません。そんなの怖い。
そうではなくて、レッスン最後の10分くらい、バテという話題は特に話題に出さず、とにかくたくさん吹いてもらいます。
バテを知る
トランペット経験者にとって「バテ」は演奏中ずっと隣にいるような存在で、バテないように気をつけて、工夫して、でもやっぱりバテちゃったり、本番バテないか心配になったりと、とにかく気になる存在です。もうこれは恋なのかもしれない。
でも初心者の方はバテをまだ体験していないのです。いや、もしかしたらすでいん体験はしているのかもしれませんが、自覚がないことがほとんどです。「なんか唇が痛くて音が出なくなりました」など、バテることで体や音にどのような変化が起こるかを体感してもらい、バテについてのお話をしています。
無我夢中の練習は非効率的
初心者の方は、音を出すことに良くも悪くも夢中になってしまい、とにかくずっと吹き続けてしまいます。これがクセになってしまうと、経験年数が上がってきてもなお無我夢中に練習して、効率的で結果を求める練習ではなく、体力や精神力を消耗したことによる自己満足を優先してしまいがちです。これは良くありません。
感覚でインプットすることが大切
少し音が出せるようになると、マウスピースを唇から離さないようにしている方が多くなります。経験者の方はおわかりいただけると思いますが、マウスピースが唇に触れているだけでも消耗は進行してしまうので、できる限り離しておきたいものです。
マウスピースを離さない生徒さんにその理由を聞くと「これを離したら次まだ音が出なくなるかもしれない」とおっしゃいます。なるほど確かにその気持ちはわかります。
トランペットは何度も同じ状態を作り出すための感覚的に体にインプットする習慣を持つことが大切です。なので、気持ちはわかるのですが、何度も何度もセッティングルーティンを繰り返していただいて、音を出すまでの流れを覚えてもらうようお願いしています。
このように初心者の方に限定していますが、僕のレッスンではバテを体感していただく、なんてこともやっています。
さて、毎月複数回開催しておりますツキイチレッスンはどのような方でもお気軽に参加していただけるよう、単発参加型のレッスンで、レッスン内容も自由です。
今回のお話のように初心者ももちろんOKで、音の出る原理を解説した上でのセッティングから音を出すまでの体の使い方を実践し、効率良く意味のある練習方法をお伝えしております。
初心者だけでなく経験者やブランクのある方で、奏法が安定しない、なんだか上手に演奏できない、バテやすくて困っている方なども、今のご自身の状態から、何が起こっているのか、何について解決する必要があるのか、解決するための具体的な方法や練習メニューについてのご提案や実践をさせていただきます。
どのような方も、どのような内容でも、1回ずつお申し込みできる単発参加型のツキイチレッスンをぜひご活用ください。
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ご参加、お待ちしております!
荻原明(おぎわらあきら)
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。