カール・ヘーネ/スラブ幻想曲(荻原門下生発表会演奏曲ご紹介)
来年1月13日(土)に開催します荻原門下生トランペット発表会。出演される方の演奏曲目が決まりましたので、このブログでも少しご紹介したいと思います。
紹介というか僕の勝手な視点と経験で書きますので、発表会でこの作品を演奏される方については、このブログでは触れませんので、ぜひ当日会場にいらして生の演奏をお楽しみください。
今回ご紹介するのは、カール・ヘーネ作曲「スラブ幻想曲」です。
僕が音大生の頃は実技試験で誰かひとりは演奏する作品でしたが、最近では中高生のソロコンクールなどでもしばしば演奏されるようになりました。
ハンガリー舞曲やチャルダッシュ、チゴイネルワイゼンのような東欧の雰囲気漂う美しいメロディが次々に現れる作品で、歌う箇所もテクニカルな箇所もあるため、コンクールや試験などで重宝されるのだと思います。
僕も幾度となく演奏してきましたが、今、一般の生徒さんや音大生がこの作品にチャレンジし、レッスンするようになっても新しい発見や新しい解釈ができるほどに自由度が高く、またそれを「らしく」演奏するのが難しい作品です。今から120年ほど前に書かれたとは思えない色褪せない素晴らしい作品です。
ところで、僕の持っているこの曲の楽譜はこんな感じなんですが、
めっちゃズタボロで汚くてすいません。
以前音大の学生がレッスンでこの曲を持ってきた時、なんだかニュアンスや音がいろいろ違うので何事かと思ったら見慣れない楽譜で演奏していました。それがこちら。
新しいエディションなのですが、果たしてこの解釈が正しいのか疑問が残る部分が多いです。僕は昔から使われているほうが良いように感じるのですが、いいかがでしょうか。
ということで、荻原門下生トランペット発表会は2024年1月13日(土)、としま区民センター小ホールにて開催致します。ぜひ皆様ご来場ください!
荻原明(おぎわらあきら)