![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110657449/rectangle_large_type_2_3a40072d0b6c5477ef9ba704ebc0d959.jpeg?width=1200)
ミュートのはなし( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
個人TwitterとFacebook「ラッパの吹き方」ページに毎朝7:30に更新しております「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」。先日ミュートのことを書きました。
[ミュートの落下]
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) July 9, 2023
ミュートが演奏中ポロっと落ちる原因はコルクの乾燥が考えられます。コルクを十分に湿らせたり、ベルの中に息をハ~と当てて結露を発生させるなどの対策をとりましょう。また、コルクが痩せていたり、ミュートが歪んでいることも落下の原因になります。#今朝の一言_ラッパの吹き方
落下するミュート
以前、大学の合奏授業中、大学所有の古いワウワウミュートを装着して構えたら即落下したことがあって、コルクを見たらぺったんこ、コルク周りの金属部分が歪んでいて、さらにオールコパー(めっちゃ重い)という三拍子揃っていたのでもはや使い物になりませんでした。
落下しては凹んでの繰り返しの歴史を感じるそこらじゅうベコベコなワウワウミュートでしたが、ここまでひどくないにしても、コルクがすり減って潰れていれば安定せず演奏中に落下してしまうかもしれません。ぜひ使用しているミュートのコルク部分を確認してみてください。
コルクの乾燥対策
コルクは乾燥しているとくっつきが悪いので、空気が乾燥している冬場や、コンサートホールはかなり乾燥している場合が多いので注意しましょう。
これからコンクールの季節ですが、搬入時に直射日光に晒してしまったり、ホールの乾燥によって演奏中ミュートが落下しないよう、対策を取ったほうが良い場合もあります。
例えば、装着時にベルの中に軽く「ハ〜」と息を当てて曇らしてみるとか、コルクが乾燥してそうだったら濡れたタオルなどをコルク部分に巻き付けてみるのも良いかもしれません。びしょびしょにすると金属が劣化したり、コルクが剥がれやすくなるかもしれませんから注意してください。
また、古いミュートはコルクが潰れたり、削れて小さくなっている場合があり、これは乾燥と関係なく装着しにくいわけですから、コルクを付け替えてみるなどの対策が必要になるかもしれません。音色やピッチに関係するバランス調整が意外に難しい作業なので楽器屋さんのリペアにお願いするほうが安心かと思います(やってもらったことはないのですが、多分できるはずです)。
ミュートも楽器と同じように大切に扱いましょう
いつも思うのですが、楽器に比べてミュートってぞんざいに扱われることが多い気がします。先ほども言いましたがミュートのコンディションによってピッチも音色も反応も響きも大きく変わります。凹みや歪みがあってはいけないし、コルクも削れたりする可能性があります。
僕は個人で使っているミュートは、100均にある布製のペットボトルホルダーにひとつずつ入れて保管しています。
特に部活動など団体所有のミュートの場合、小さい子のおもちゃ箱のように同じ入れ物にポイポイと雑に入れているのを何度か見たことがありますが、良くありません。
ミュートも楽器と同じように大切に扱ってください。
というお話しでした。
毎朝7:30に以下のリンク先で更新していますので、ぜひご覧ください。
荻原明(おぎわらあきら)
いいなと思ったら応援しよう!
![荻原明(おぎわらあきら):トランペット](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151507391/profile_a988d5e48195073dfb5dfdcbd8a1e979.jpg?width=600&crop=1:1,smart)