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今日は
歌が上達する7つのポイントのうち
土台となる声量の中で
「届く声」についてです。

 Youtubeでも同じ内容をお届けしています。
https://youtu.be/aF7A1deJI2U

実は僕達シンガーと一般の方では、
声を出すときの意識で大きな違いがあります。

それは僕たちは歌うとき「フォーカス」を作っているということです。
優れた話し手も一緒です。誰に対して伝えたいのか、声をどこに届けるかを意識して話したり歌ったりしています。

早速、実践でやってみましょう!

こちらの動画を見ながらやってみてください。
https://youtu.be/aF7A1deJI2U

自分の手の平を顔から15cmくらいのところにおき、そこに向けて声を出してみます。あー  

次に手をいっぱいに伸ばしてそこに向けて声を出してみます。あー

次は自分から2m くらい前方にフォーカスを持っていきます。
そこにマイクがあると思ってください。
そのマイクに向かって声を出します。あー

どうでしょうか。違いはありましたでしょうか。
どこまで声を出すか、意識を変えるだけで、声量が変わることがわかりますでしょうか。

この時に注意点があります。こちらからフォーカスの地点まで声を届かせようと意気込まないこと、つまり力まないことです。

このフォーカスを定める狙いは、息のでる距離を決めることです。
フォーカスで定めた場所まで息がすっと勢いよく出た時に、
声帯が振動してそこに響く、つまり届く声になります。

ここで力みが入ると、声帯周りの筋肉に力が入り、
声帯が振動しにくくなってしまいます。

そこでさらに無理して声を出すと喉を痛めます。
長時間話したり歌って喉が痛くなる人はこれがおきています。
かと言ってリラックスしよう!
と思うと反対に力が入ります。

ではどうしたらいいのか、コツは声帯のことは一旦忘れ、こちらから届かせるというよりも、フォーカスの場所に、自分の声帯があって、それを震わせるイメージで声を出します。

もう一回その意識でやってみてください。
そのフォーカスの位置を自分から、1m 2m 3m 4m色々な距離感を試しているうちに、もっともリラックスしてもっとも声が気持ちよく出る場所が見つかると思います。そうすると声は実際の距離を超えて、結果的にそこに届いています。

相手に大切なことを伝えるときも一緒です。
心の距離がある状態のままでは、相手に伝えたいことは伝わりません。
まずはできる範囲で心の距離を相手に近づけること。

相手に寄り添う、その人の感じてることを理解しようとする、包みこむ、そうするとお互いがリラックスした状態で対話をすることができます。

そうやって心を近づけた状態で放たれた一言は、物理的な距離を超えて、あなたの大切な方の心にきっと届いていくはずです。

というわけで今日は「届く声の秘密」についてお話しました。

本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

2020年7月15日
小田ルイ

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