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【読書レビュー】私が功名が辻を1巻しか読まない話

今回は初めての読書レビューです。

紹介する本は「功名が辻」です。

昔大河ドラマにもなりましたね。

ここから先、歴史の教科書に載っているレベルのネタバレがありますのでご注意ください。

功名が辻は全4巻です。

作者は司馬遼太郎です。

本自体は昔のものなので、古本屋でもよく見かけますね。

私は4巻通して読んだあと、何度も1巻だけ読み返しています。

その理由ですが・・・

単純に、1巻だけがとてつもなく面白いんですよ!

話自体は主人公の山内一豊(やまのうち かずとよ)がお千代という良妻と結婚したところから、高知城の城主になるところまでが全4巻の内容です。

そのうち1巻はほとんど家来もいないところから、少し出世するところまでです。

なぜ、ここまでが面白いかというと「勢い」が違います。

一豊は家庭をもったことにより、妻のために必死で功績を残そうとします。

その姿がとてもかっこいい!

すぐにでも治療しなければならないような傷を負いながら、功績のために退却戦の殿(しんがり)に志願するところは泣きました。

ご存知かもしれませんが、退却戦において殿(=軍の一番後方)は一番危険な場所です。

既に死にかけなのに、さらに死ぬリスクを負ってでも功績を上げたいというハングリー精神!

そしてそれが家族のためというのが余計に泣けます。

これが、物語が進むにつれて所帯が大きくなり、無難に無難に生きていきます。

最後は高知城を任されるのですが、現地の人々を恐れて協力エンドではなく虐殺エンドを選ぶあたりも個人的な萎えポイントです。

ただ、全体を通して出世していく姿は夢があります。

そして家族のことを常に考えている一豊はとてもかっこいいです。

これを読むと妻のことを大事にしようと思うはずです。

奥さんのことを大事にしたい旦那さん、旦那さんのために何かしてあげたい奥さんに読んでいただきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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