冬の夜でもぐっすり!けいれんを防ぐ中医学の知恵
夜中に足がつる。年齢を重ねると増える気がします……。私はよく夏に足がつりますが、年末にも少し足がつることがあったので、中医学的にはどう対処するのだろう?と調べてみました。途中で目が覚めてしまうと、朝起きたときになんだか眠った感じがしない、とちょっとブルーな目覚めになってしまいます。中医学的対処法を3つご紹介しますので、できそうなものがあったら足つり予防の参考にしてくださいませ。
夜中に脚がつる人必見!中医学で体を温めてぐっすり眠る方法
寒い冬の夜、寝ている間に脚が急につって目が覚めてしまう…そんな経験はありませんか?中医学では、この「脚のけいれん」を「血のめぐりの滞り」や「冷え」が関係していると考えます。ここでは、中医学の視点を取り入れた簡単なセルフケアを紹介します。
ちなみにいくつかやっていて、年明けからは脚がつることはまだありません。
脚のけいれんの原因とは?中医学の視点
中医学では、脚のけいれんは主に以下のような原因から起こるとされています。
1.「血の不足(血虚)」
血が不足すると、筋肉が十分に栄養をもらえず、けいれんが起こりやすくなります。特に女性や成長期の中学生に多いです。
2.「冷え(寒邪)」
寒い冬は冷えが体に入りやすく、血液の流れが悪くなります。その結果、筋肉が硬くなり、けいれんが起きます。
3.「気の巡りの滞り(気滞)」
ストレスや運動不足で体内の「気」の流れが悪くなると、筋肉の緊張が高まります。
脚のけいれんの原因とは?西洋医学の視点
ちなみに西洋医学では、冬に足がつりやすい原因は、主に以下の要因とされています。
1. 冷え
冬の寒さによって体が冷えると、血流が悪化し、筋肉が緊張しやすくなります。足元が冷えることで、筋肉のセンサーが正常に働かなくなり、痙攣を引き起こすことがあります
2. 水分不足
冬は気温が低いため、のどの渇きを感じにくく、水分摂取が不足しがちです。睡眠中にも汗をかくため、知らず知らずのうちに脱水状態になりやすく、これが筋肉の収縮に影響を与えます。
3. ミネラル不足
筋肉の正常な動きには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが必要です。冬は食事のバランスが崩れやすく、これらの栄養素が不足すると、筋肉が正常に機能せず、つりやすくなります。
4. 筋肉疲労
長時間の立ち仕事や運動不足も、筋肉の疲労を引き起こし、足がつる原因となります。特に運動をしていないと、筋肉が硬直しやすくなります。
5. ストレス
精神的なストレスも筋肉の緊張を引き起こし、血流を悪化させる要因となります。ストレスがかかると交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪くなります。
寝る前に試してほしい3つのセルフケア+中医学のアドバイス
1. 温める
体を温めることで血行を良くし、けいれんを予防できます。
足湯やタオルで温湿布
中医学では「腎(じん)」の働きを強めることが冷え対策につながると考えます。特に足首やふくらはぎを温めると、腎を養い、体全体をポカポカにできます。
※注意:足湯の温度は45℃以下、15分以内にしましょう。
2. ストレッチやマッサージ
筋肉をしっかり伸ばすことで、気と血の流れを整えます。
弓なりのポーズや座った姿勢での前屈を行うと、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進します。
ふくらはぎや太ももを軽くさすり、温めながら「経絡(けいらく:体のエネルギーの通り道)」を整えましょう。
3. 栄養を補う:牛乳や温かい食べ物を
中医学では「血を養う食材」が重要です。
牛乳: カルシウム不足を補うだけでなく、体を温め、リラックス効果もあります。
プラスアルファ:黒ごまやくるみ
中医学では、黒ごまやくるみは「血を養い、筋肉を強くする」とされています。夜のデザートやおやつに取り入れてみましょう。
中医学からの注意点:病気の可能性も見逃さないで!
これらを試しても脚が頻繁につる場合、中医学では「五臓」の不調が関係している可能性があります。例えば:
肝臓:血を蓄える働きが不足しているかも。
腎臓:体全体の冷えや血行不良につながることも。
こうした場合は、早めに医療機関や中医学の専門家に相談しましょう。
まとめ:冬でもぐっすり眠るために
寒い冬でも、体を温め、ストレッチをして血と気の流れを整えれば、快眠につながります。中医学の知恵を生活に取り入れて、心地よい夜を過ごしましょう!