『聞き方の一流、二流、三流』
「ちゃんと私の話聞いてる?」
妻が夫にかける言葉の常套句です。
我が家も夫婦生活8年目。
私自身、人の話を聞くことが苦手で、特に身内となると
私の得意技「うわのそら」が発動してしまいます。
特に自分の作業に集中しているときは100発100中。
「このままではいけない」と思い、当著書を手に取りました。
■聞き方の一流、二流、三流
■松橋 良紀(著)
■明日香出版社
著者である松橋先生は『聴き方』の超プロ。
既に29冊ものコミュニケーション心理の本を執筆されており、
本作が30冊目となる『聴き方』に関してまとめられた指南書です。
なにより、内容が具体的で実践しやすい点がこの本のおすすめポイント。
仕事や友人、家族との人間関係に悩んでいる方にぜひおすすめしたい一冊です。
話を聞くということは、「話の内容」を聞いていればいいというわけではなく、「相手の気持ちに共感を示す」ことが大切です。
自分が話し手で、相手がスマホを片手に自分の話を聞いていたら、どう感じますか?いい気分をする人はほとんどいませんね。
自分はどう聞いてもらうと、嬉しく感じるか。それを考えながら『聴く』ことが大切なのだと感じました。
私が最も学びになったのは「聞くときの意識」についてです。
自分に意識が向いているのを『第一ポジション』
相手に意識が向いているのを『第二ポジション』
周りの人全体に意識が向いているのを『第三ポジション』といいます。
例えば、相談相手が好きな女性に振られてしまった場合
第一ポジションで聞く人は
「俺も昔、そんなことあったよ~、そんな落ち込まないで、次、次!」
第二ポジションで聞く人は
「そうか、それはつらかったね。気持ちわかるよ」
第三ポジションで聞く人は
「好きな人に振られてしまったんだね。それは悲しいね。彼女はどんな様子だったのかな?彼女はどんな気持ちだったかな?どうすればもっと彼女と仲良くなれると思う?」
このように、相談相手の気持ちを気持ちを受け止めつつ、話の中の登場人物にも焦点を当てて考えています。
この手法はカウンセリングにも応用が効き、相手の気持ちを受け止めつつ、相手の視野や可能性を広げることができます。
この「第三ポジション」を使いこなせる人が『一流の聞き方』ができる人です。
以前の私は、第一ポジションで聞くことばかりで、相手の話を聞いているようで、自分の話ばかりしていました。
当著書を読んで、人を惹きつける聞き方ができる人は、相手を認め、共感し、自分と相手の課題を分離できる人なのだということを学びました。
さらに自分の聞き方のレベルアップを図り、職場で、家庭で試行錯誤をしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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