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【鼻中隔弯曲症/肥厚性鼻炎】手術体験記(日帰り・全身麻酔)


概要

※この体験談は鼻詰まりに悩んでいた筆者が鼻中隔矯正術や下鼻甲介切除術を受けた際の経験をまとめたものです。術後の苦しい時期に色々な方のブログや動画に励まされたこともあり、同じような方へ少しでも力となれるよう公開します。あくまでも私個人のケースにおける体験や感想となりますので、読者ご自身の症状について正確な情報を知りたい場合は医療機関を直接受診してご相談いただくことをお勧めします。

プロフィール

  • 33歳男性、173cm普通体系

  • デスクワークの会社員で、長期の有給休暇消化に合わせてスケジュールを組んだため治療期間中はほぼ自宅療養

治療期間中の筆者

自覚症状および診断結果

  • 自覚症状:昔から右側の鼻の穴の通りが悪く、左側が詰まるとほぼ鼻呼吸できなくなる。ブリーズライトで多少改善するため毎晩寝るときに装着している。花粉症有り。風邪をひいて副鼻腔炎を併発すると右側の膿が出てこなくなり頭痛がひどい。…など

  • エピソード:母も同じく片方の鼻が通りづらいらしく、しばしば下記のようなニッチな共感を得ていた。

    「もし自分が誘拐されたとしてさ、口にガムテープとか貼られたら呼吸できなくてすぐ死んじゃうかもってよく想像してる」
    分かる!!

    先日会社の同僚にも鼻中隔弯曲症仲間がいることが発覚したため上記のネタを披露したところ、その同僚からも強い共感を得た。どうやら同士の間では鉄板ネタのようだ。

  • 診断結果

    • 鼻中隔弯曲症:日本人の大半は鼻中隔(鼻内部の真ん中の軟骨あたり)が曲がっているらしいが、その中でも曲がりが強いと鼻の通りに大きく影響が出るらしい。外見では分からない。私の場合はどうやら外傷性で軟骨が右にクッと曲がっていたとのことで、過去に鼻を骨折した疑いがある。そんな記憶無い…。

    • 肥厚性鼻炎:鼻中隔がせり出した反対側(私の場合は左側)は空間ができて通気が良くなるのかと思いきや、その空間を埋めるように鼻内の粘膜(いわゆる下鼻甲介)が腫れて通気を悪くしてしまうらしい。なんでや…。

    • アレルギー性鼻炎:これは花粉とかによる粘膜の炎症。

手術内容・条件

  • 手術内容:内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型、下鼻甲介手術、経鼻腔的翼突管神経切除術

  • 術後に鼻に詰めるもの:止血用のガーゼ(1日間のみ)・ソーブサン(溶ける綿みたいなやつ)・シリコンプレート・綿球(鼻の穴よりデカい)

  • 全身麻酔

  • 日帰り(数時間病室を利用するため正確には1日入院という形式)

  • 手術当日はクリニック近辺のホテルに1泊し、翌日朝に再度受診 ※術後1人での移動は許可されないため家族など付き添いが必要。

  • 昔から嘔吐反射が強かったため手術中に意識があると耐えられないと考え、全身麻酔を希望。入院/日帰りについては特にこだわりは無かった。

医療機関

  • 松脇クリニック品川様で手術を受けた。事前に各医療機関の手術の評判等をインターネットで調べて予約・受診した。院内めちゃ綺麗、スタッフの皆さまも丁寧、先生もテキパキとされており、とても良かった。ちなみに昨年岸田元首相が副鼻腔炎の手術を受けたクリニックでもある(調べればすぐ記事が出てくる)。

  • ※医療機関ごとに術式の違いがあったり、先生との相性も人それぞれだと思うのでよく調べてから自身に合いそうな病院を選択するのが良さそう。他の方の経験談をあさった結果、東京近辺だと地元の耳鼻科から東京慈恵会医科大学附属病院を紹介されるケースが多いようだ。

金額

  • 私のケースでは手術の費用は健康保険+高額医療費制度の適用で結果的に10万円前後だった(高額医療費制度の上限金額は所得により変動するため人による)

  • 上記に加え、術前の検査~術後の診療費、鼻うがい用セットなどの購入費用がかかる。また、今回は日帰り手術でクリニック周辺のホテルに1泊する必要があったため宿泊費も別途かかった。

  • 生命保険等に入っていれば契約内容によっては給付金申請できるかもしれない(私は申請中でどうなるかまだ分からない状態)。

体験詳細

手術前まで

  • 初診のCTスキャンでさっそく鼻中隔が曲がっていることが判明。いったん飲み薬や点鼻薬で改善しないかどうか様子見となった。

  • その後、薬の服用ではあまり改善が見れなかったため再受診し、手術を予約。枠が数カ月先まで埋まっていたのでタイミングは要調整。

  • 手術内容や術後の流れについては事前にオリエンテーションがあり、色々なスタッフさんから詳細に説明いただく。

  • 術後に完全に鼻呼吸ができなくなる期間があるため、練習として30分ほど綿球を鼻の穴に詰めたまま説明を受けた。この時点ですでに苦しくて不安になったものの、スタッフさんによると「無理な人は綿球詰めた時点で無理」とのことだったのでポジティブな方向へ自身を鼓舞しながら頑張った。

  • 術前1カ月以内に風邪を引いたら手術延期とのことだったため、毎日マスクを付けて過ごしたり飲み会はなるべく控えたりした。手術3日前に食事を共にした同僚が食中毒になったと言い出したときは肝が冷えた。

手術当日 (2024/10/15)

  • 前日21:00から絶食、当日10:00以降は飲料も禁止。経口補水液を1本飲み干してきてくださいとのことだったため朝から徐々に飲んだ。

  • 受付を済ませると当日過ごす病室に案内される。ホテルのようなとても居心地の良い綺麗な部屋だった。

  • 患者衣に着替え、鼻毛カッターで鼻毛除去し、点滴を入れられるなどしているとあっという間に手術の時間になる。

  • 手術台に仰向けに寝てから酸素マスクのようなものを付けられ「深呼吸してくださ~い」と言われるままに何度か深呼吸をする。じわじわと手足がしびれるような感覚がしてきて……次の瞬間には手術が終わっていた。全身麻酔の前後は人によって様々な感覚があるようなので楽しみにしていたのだが、普通に寝て起きた感じで特に夢も見なかった。ちょっと残念。

  • 看護師さんの呼びかけで目が覚めるとすでに病室で寝かされていた。幸い全身麻酔の副作用は大きくなく(体質なのか麻酔科の先生の腕なのか)、吐き気もなかった。ボーっとしつつも看護師さんの説明を聞いたりスマホをいじったりできていた。意識がはっきりしてくると徐々に鼻・目・頭の圧迫感や鈍痛が感じられるようになってくる。

  • 事前に聞いていた通り、完全に鼻がふさがった状態になっていたため口呼吸地獄はここからスタート。口の渇きが重なり、息苦しくてスーパーしんどい。さんざん覚悟して行ったのでパニックにはならなかったが、とはいえツラいものはツラい。唾を飲み込むたびに耳抜きするような感じで「ギュムッ」となる。ツラい。

  • 2~3時間後、付き添いとして迎えに来てくれたパートナーと一緒にタクシーでホテルへ向かった。

  • ホテルに着いてから夕食として買ってきてもらったサンドイッチをフガフガ言いながら食べた。事前に他の経験者のブログで「ウイダーインゼリーは呼吸できなくなって溺れるからサンドイッチとか空気が通るものがいい」と読んでいたので実はあらかじめ「サンドイッチ買っておいてほしい!」とお願いしていたのだ。お高めのフルーツサンドも買ってきてくれていたので耳が「ギュムッ」となりながらも美味しく食べることができた。ありがたい…。ちなみに香りは一切しない。甘い・しょっぱいだけわかる。

  • しばらくすると綿球に血が染みてくる頻度が増えてきて数分おきに交換したり、喉に垂れてくる苦い血をペッペッ!!したり忙しくフラフラウロウロした。綿球で鼻の穴が広がって戻らないんじゃないかと心配もした。

  • 夜に差し掛かるにつれ、意識もはっきりしてきたためか継続的な鈍痛と息苦しさに拍車がかかってくる。朝まで寝れる気がしないのは前々から予想していたため持ち込んでいたNintendo Switchを起動。この日のために温存していたポケモン LEGENDS アルセウスを開始するも… 体調が悪すぎてゲームに集中できない。早々に断念。

  • 呻きながらAmazon Prime Videoで推しの子2期を見始める。面白すぎてしばらくツラさを忘れることができた。ありがとう東ブレ。ありがとうPOP IN 2。色々とアニメの演出が神。そのままなんとか夜をやり過ごす。

手術翌日 (2024/10/16):ガーゼのみ抜去

  • 術後のしんどさに寝不足も加わったが、何とか朝食(サンドイッチ)を食べて薬を飲む。相変わらず鼻と喉に血が流れてくるため綿球交換とペッペッ!!は継続。

  • 午前中に術後1回目の受診があったためタクシーでクリニックへ。

  • 止血用のガーゼ?を抜かれ、圧迫感が少し軽減された。が、鼻の奥の溶ける綿もシリコンプレートも綿球も当然そのままなので鼻閉100%はまだ続く。処置は痛くなく、ぬるぬると鼻から何かが抜けていく感覚が気持ちい良い感じ。大きな出血はなく経過良好とのこと。

  • 朝よりは少し楽になったので電車で帰宅(1時間ほど)。

  • この日から鼻うがいがスタートしたが、鼻に詰め物があるため反対側の穴から出てくることは一切なかった。

  • 帰宅後から熱っぽい感じもしてきたが、寝ようにも口の渇きと息苦しさですぐに目が覚めてしまい眠れないので頭を高くしながら横たわったりソファーに座ったりを繰り返して過ごす。

  • この日くらいからひたすら他の人の体験ブログやYouTubeの体験談投稿を探しまくり、先人たちの言葉に励まされていた。

  • 夜は寝られないため意識が勝手に落ちるまでアニメを流しながらぐったりしていた(内容が頭に入ってこない)。

術後2日目 (2024/10/17)

  • 喉に落ちてくる血はかなり減ってきたが、頭痛・発熱・100%鼻閉による耳抜き地獄・口呼吸による渇きは相変わらず。

  • シャワー解禁の日だったのでさっそくぬるめのシャワーを浴びてスッキリ。

  • 食事はコーンフレークとサンドイッチのローテーションでしのいだ。

  • 鼻うがいをするもやはり反対側の穴には行かず。

  • 夕方にオンライン勉強会が入っていたので気分転換がてら冷えピタを貼って視聴したが、全然集中できない。

  • 最短でこの日からデスクワーク再開して良いとのことだったが自分だったら絶対無理

  • 夜は前日同様眠れないためうつらうつらしながらアニメを流す。

術後3日目 (2024/10/18):溶ける綿を一部吸引

  • 発熱は収まってきた。綿球の交換もかなり回数が減った。

  • 午前中に術後2回目の受診があったため電車でクリニックへ。

  • 溜まっていた血・鼻水や微妙に溶けた綿を吸い取ってもらった。右の鼻の穴だけほんのすこーーーーしだけ空気が通った。その少しの通気により耳抜き地獄から解放された!処置は痛くなく、鼻の中の何かが強く吸引される不思議な感覚。

  • 少し通ったとはいえ全然鼻呼吸できるレベルではない上に綿球も入っているため口呼吸は継続。98%鼻閉という感じ。

  • 帰ってから鼻うがいをすると、左→右へはチョロっとだけ開通した。右→左は通らず、喉を通って口から生理食塩水を毎回吐き出す感じ。

  • 食べ物を飲み込むときの「ギュムッ」という耳抜き現象が無くなったので食事のスピードが格段に上がった。ちなみに香りは一切わからない。

  • 右の鼻の穴が少しだけ通っていたからか、夜はいつの間にか綿球がすっぽ抜けたまま2~3時間寝られた。綿球は乾燥を防ぐためのものと聞いていたので翌朝焦った。

術後4日目 (2024/10/19)~術後6日目 (2024/10/21)

  • 毎日寝不足だが鼻閉と目周辺の圧迫感以外はだいぶ回復してきた。

  • 綿球には黄色い汁が付く割合が多くなってきた。

  • 鼻閉と寝不足により考え事に全然集中できないため読書ができず、散歩や皿洗いなど何も考えずにできることが気分転換になった。

  • 手術日からずっと便秘気味だったことに気づき、めかぶと納豆を毎日食べるようにしたところお通じも復活した。ちなみに納豆の匂いもまったくわからない。

  • 鼻うがいも1日4回ずつ継続しているが左側の穴は粘膜の腫れが強いのか相変わらず通らない。他の経験者は鼻うがいを始めてわりとすぐに溶けた綿のぬるぬるが喉に落ちてきたなどと語っていたが、私の場合はそのようなことは全然なかった。鼻うがいのやり方が悪い可能性も考えて一度だけいつもより多めに液を注入してみたところ、変な部位に回ったのか目の圧迫感がより強くなってしまった。それ以降は毎回おとなしくできる限りの圧でチョロチョロ鼻うがいしていた。

  • 綿球で鼻の穴がデカくなる心配については、ようやくこの頃に綿球を半分に割って使えばよいことに気づき解消した(遅い)。

  • しんどさを誰かと分かち合いたくなり、5chの鼻中隔湾曲症スレに投稿するなどした。5chへの書き込みなど何年振りだろうか。1人だけリアクションをくれて(たぶん)気が紛れた。

術後7日目 (2024/10/22):詰め物抜去

  • 相変わらずの体調だったが午後に詰め物が取れる予定のため朝からソワソワしていた。

  • 夕方電車でクリニックへ行き、術後3回目の受診。痛み止めを飲んでくるのを忘れたことに途中で気づいた。

  • 溜まっている血や鼻水やらを吸引→シリコンプレート抜去→縫合箇所の抜糸→さらに掃除 という流れだった。吸引の途中から痛さのレベルがじわじわ上がっていき、最終的には椅子のアームレストを強く掴んだままボロボロと涙を流していた。刺激されている箇所が目の近くだからなのか、ただ痛くて泣いているのか、自分でもよく分からないがあの花の最終回を初めて見たときよりも涙が出た。シリコンプレート自体はニュルっと出たので痛くなかった。

  • やはりと言うべきかどうやら鼻うがいが上手くできていなかったようで、溶けるはずの綿があまり溶けていなかったらしい(※たぶん痛かったのはこれが原因)。先生が少しずつ溶かしながら除去してくれた。「よく鼻うがいをしてください」と複数回念押しされた。

  • 先生から「鼻通ったでしょ」と言われスンスンしてみるとたしかに鼻呼吸できた。本来はココがこの手術の一番の感動ポイントなのだが、痛みの余韻でそれどころではなかったため「あ、はい…(真顔)」という薄~いリアクションしか返せていなかった気がする。とても申し訳ない。

  • その後、鼻からの液垂れが怖かったので綿球を自主的に詰めて電車で帰宅した。

  • 帰宅後さっそく鼻うがいをすると… なんと勢いよく反対側の穴から液が出る!!両側いける!!血混じりの鼻水を出したあと改めて鼻呼吸すると、ちゃんと呼吸できた。とても嬉しかった。何より「今夜はちゃんと寝れそう!」という喜びが勝った。

  • ちなみに匂いは詰め物抜去後数時間経っても復活しなかった。納豆もシャンプーも無臭のまま。ただ、嗅覚については人によって術後数カ月間も回復に要するという事前情報を見ていたため特に動揺はない。

  • 鼻の奥が腫れているためか普通に鼻声。

  • 当記事を初投稿して就寝。

術後8日目 (2024/10/23)

  • 久々に朝まで寝ることができた。

  • 鼻は昨日より若干詰まっている感じがしており、鼻クソと鼻水が大量にあるような感覚。詰まり具合は術前と同じくらいか。起き抜けに鼻うがいをキメたが昨日よりも出てくる勢いが弱い。とても鼻をほじりたいが出血が嫌なので我慢。

  • 気を抜くと鼻から黄色と赤色のマーブル模様になったネバネバが垂れてくる。

  • 匂いは相変わらずわからない&鼻声。

  • と思いきや昼食でスーパーの割引き寿司を食べていたらかすかに醤油と酢飯の香りが…!テンションが上がった。

  • 昼過ぎ以降は垂れてきたネバネバがすぐ固まるようになり、私の鼻が大鼻クソ製造機と化す。鼻うがい以外ではなるべく鼻に触りたくないため穴の入口付近の汚れを頻繁に取るのだが、10分後には赤い鼻クソで埋まる。まぁ、鼻呼吸できないことに比べればたいしたストレスではない。

術後9日目 (2024/10/24)~術後20日目(2024/11/4)

  • だいぶ術前に近い生活を送れるようになった。鼻は触るとじんわり痛いが顔も普通に洗える。

  • 匂いは徐々に復活してきており、食事がうまい。

  • ただしずっと鼻声。

  • 鼻うがいしていると2回に1回くらいのペースで赤黒いヒルのようなブニブニした物体が鼻から出てくる。

  • 右側の穴が左側に比べてやけに詰まっており、鼻の穴にスマホのライトを当てて中を覗いてみると薄い黄色っぽいナニカで半分くらい埋まっている。癒着してないよな綿棒を突っ込みたい欲にかられるが出血が怖いので我慢する毎日。鼻うがいならがフンッ!!フンッ!!と鼻息で押し出そうとしてみるが効果なし。

  • 鼻声のままカラオケしまくった。

  • 途中で湯舟解禁の日になったため久々に湯舟に入った。特に感動は無かった。

術後3週間(2024/11/5):術後処置4回目の日

  • 先生にさっそく右側の穴の通りが悪い旨を報告。中を見てもらうとかさぶたが詰まっているらしい。

  • 縫合していた糸も少し邪魔だったとのことで抜糸してもらい、さらに掃除してもらうと・・・過去イチ鼻にスゥーッと空気が入ってきた。先生曰く「完全に治るとこうなります(笑)」。思わず「スゴイっす!!」と自分も笑顔に。引き続き鼻うがいを毎日するように言われ帰宅。

  • 飲み薬は術後から毎食たくさん飲んでいたが、少しだけ減った。

  • 鼻の空気の通りが良くなったら鼻声も解消するかなと期待していたがそこはあまり変わらず。

術後3週間め~術後1カ月くらい

  • 鼻くその量もだいぶ減ってきた。鼻うがい時のブニブニもあまり出なくなり、普通の鼻くそがちょこちょこ出てくるくらい。痛みももうほぼ無い。

  • 鼻通りは術前より良くなっている、と思う。今までは口を閉じた状態で左の鼻の穴を塞ぐとほぼ呼吸できなかったが、右の鼻の穴だけでも安静状態ならおそらくなんとか生き延びることができそうなくらいには右も通っている。どちらかというと左の鼻の穴(下鼻甲介が腫れていたほう)のほうが通りが良くなった感じが強い。なんにしても今のところ成功のようだ。

  • いつの間にか鼻声も解消していた。11/10(術後25日後くらい)にはまだ鼻声で、その日に会った両親からも「鼻声だね」と言われていたのを覚えている。しゃべっていて違和感が無くなったのがその後なのでちょうど1カ月くらいか。

  • ジム通いも再開した。ランニングやスクワットも問題なし。

  • 銭湯に行きたいが術後3カ月は禁止されているのでそこだけは我慢。

これから治療するor治療中の方へのtips

  • 術後~鼻呼吸が復活するまではマジでキツい。できるだけ長期で休めるスケジュールを組むべし。パニック発作が出やすい人は必ず医師と相談したほうがいい。

  • 病院によっては鼻閉期間を短くするために詰め物をせず縫合だけにするようなところもあるらしい。自分の身体のことなので、手術の方式・品質・リスク・先生との相性・本当に手術するかどうか等々念入りに検討してから自分の意志で決めることを推奨。

  • 健康保険とマイナンバーカードを連携させておくと高額医療費制度の申請が楽。

  • 綿球がデカすぎる場合は、ちぎって鼻の穴のサイズに合うように丸めて使うとよかった。私はこのことに数日間気づかなかった。

  • 食事はサンドイッチが食べやすかった。コーンフレークに牛乳をかけたものも甘くて適度に水分があるので食べやすい。

  • 何か不安なことがある場合はとにかく病院の人へ相談。

  • 治療中のおすすめアイテム

    • リステリン(口呼吸で口内が乾くことにより雑菌が繁殖し口内炎ができる人が多いらしい。そうなる前に1日1回リステリン(紫)で口内洗浄することで予防できる。歯列矯正したときもこれで回避できた。ただし口内炎ができてしまった後にリステリンするのは痛すぎて拷問なので、あくまでも予防として利用すべし。)

    • 冷えピタ(頭痛や発熱のだるさを緩和でき、気休めにはなる)

    • リップクリーム(唇切れ対策)

    • マスク(のどぬーるぬれマスクを推奨している先人もいるが、私は重みで鼻が痛くなったので通常マスクと濡れマスク両方あったほうがよさそう)

    • のど飴(唾を出したり気分転換したり。キシリクリスタルがよさそう)

    • 加湿器(常時稼働させたい)

    • 鼻セレブ(鼻周辺をティッシュで拭く機会がとても多いので荒れやすい人は一考の余地あり)

    • スマホや携帯ゲーム機など時間を潰せるもの(本という選択肢もあるが、集中しないといけないタイプの娯楽は厳しい可能性があるため読書できるかどうかは人による。充電器も忘れずに)

    • イヤホン(音楽にとても癒された)

  • しんどい時期の慰みとしてネット上で先人たちの体験談を探したことでとても救われた。

    • とりあえず「鼻中隔弯曲症 手術 体験談」とかでググる。キーワードは「副鼻腔炎 術後」などちょっと側面を変えてみるとまた違ったサイトがヒットするので試してみるとよい。

    • ブログや記事:note、アメーバブログ、はてなブログなど大手ブログサイト等でキーワード検索するとGoogleで出てこなかった記事が結構出てくる。

    • YouTube:術後の地獄と開通後の天国について様々なレポート動画が投稿されている。数万回再生のものだけでなく、100回再生くらいでも「あ~分かる~」みたいな体験を語っている動画もあったので大変ありがたい。

    • 5chの鼻中隔湾曲症スレ(※閲覧注意):有益なレスもチラホラあるが、荒らしによりグロテスクな画像が投稿されている場合があるため要注意。画像は絶対に開かないほうがいい。また、鼻中隔弯曲症についての投稿もあくまでもスレ利用者の個々の意見なので鵜呑みにしすぎず、参考程度としてすべし。大規模掲示板の性質を理解している人へのみオススメ。

    • LINEオープンチャンネル(斜鼻修正・鼻中隔湾曲症)
      LINEアプリからオプチャで「鼻中隔湾曲症」と検索すると出てくる。あまり活発に動いていないがたまに反応してくれる人がいる。

    • AskDoctors:サイトやアプリから利用者が医師へ健康相談でき、有料会員登録すれば他の利用者への医師の回答も閲覧できるサービス。鼻中隔弯曲症や副鼻腔炎の手術についても数多く相談が上がっている。が、正直医師の回答の質があまり良くないように見え、鵜呑みにするのはだいぶ危険。「あ~こんな人もいるんだな」程度の暇つぶしとしてどうぞ。


2024/10/22 いったん書けることは書いたので途中までで投稿
2024/10/23 術後8日目+イラストを追加
2024/11/21 術後9日~1カ月を追記

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