【陸上部】冬季練習前に知っておきたい事
どうも、さかもとです。
短距離選手は、ボチボチ冬季練習の時期ですね。
今年の冬季では、何を目標に進めていきますか?
という事で、今回は
冬季練習を向かえる前に知っておいて欲しい事について書いていきます。
何をするか?よりもこの考えの方が大事かもしれません。
また、最後に冬季練習の前半と後半で意識したい事についても簡単にまとめます。
【結論】無意識レベルまで落とし込む
「何回も何回も反復して、課題となる動きを正確に繰り返す事」です。
❶ゆっくりとした動きの中で、まずは動きの正確性を高める
❷無意識レベルまで落とし込めたら、その動作スピードを上げていく
❸限界のスピードまで動作スピード上げる
❹走りと繋げる
まず、正確な動きって何?を知る必要があります。
正確が分からないものを、反復すると、理想的でない動きを定着させることになります。
無意識レベルで正確に出来るようになれば、段階的にスピードを上げていく。
そして、走りへと繋げていきます。
トレーニングにしても、ドリルにしても
最終的には「走りのパフォーマンス」を高めるための
ツールです。
「体幹が必要」と言われたから、とりあえず腹筋
ではなく
走る時の姿勢は?
自分が理想とする走りのイメージは?
など、やる事すべて、その先に走りを見据えて
進めていかなければなりません。
運動の速さがポイント
あなたは普段、どんな冬季練習を過ごしていますか?
・走り込み
・筋トレ
・動きを大きく!速く! etc...
その狙いは様々ですよね。
ただ、全ての選手に共通して、知っておいて欲しいのは
速さと正確性はトレードオフの関係にある
という事です。
速く動かせば、正確性は低くなり
正確に動かそうとすれば、動きはゆっくりになります。
スプリント中に動きは意識しにくいですが、ジョグでは出来ますよね。
これと一緒です。
また、サイズの原理というものがあります。
これは、ゆっくりとした動きと速い動きでは、その動員される運動単位も、活動電位の発射頻度も大きくことなるというものです。
※運動単位:1本の運動神経が支配する筋繊維の数
※活動電位:何らかの刺激に応じて生じるもの
大きく速い力を発揮する大きな筋肉は、その力の調整が運動単位によってなされる事が多いです。
また、細かくゆっくりとした力を発揮する小さな筋肉は、その力の調整が活動電位の発射頻度によってなされる事が多いです。
※サイズの原理は絶対的ではないため、語尾は曖昧にしています。
この事から、
速く走るために行うトレーニングやドリル=速く走れる
ではないという事が分かります。
☑︎速さと正確性のトレードオフ
☑︎サイズの原理
から
まずは正確な動きの獲得を目指して、その後スピードを高めて行く事が重要です。
冬季練習に入る前に、この事実を理解して取り組む必要があります。
動きの定着には、時間が必要です。
だからこそ冬季なんです。
冬季が速くなるためのポイントなんです。
冬季前半でやっておきたい事
❶シーズンインを想定した課題の抽出
❷課題改善に必要な事を抽出
❸課題改善のためのプログラムを作る
❹プログラムをゆっくり正確にひたすら反復する
❺徐々に動きのスピードを高める(全力ではない)
❶〜❸は、指導者やトレーナーの力が必要なケースが多いです。
必要であれば、ご相談下さい。
冬季後半でやっおきたい事
❶前半でやっている動きを全力で行う
❷走りの感覚と合わせていく
❸走り込み
冬季前半で得た正確な運動を、無意識レベルで行えるようにし、最大スピードで実施してもコントロール出来る状態を作りましょう。
また、感覚というものが非常に重要で
走動作と冬季前半で得た動きが一致しているかを
確認しながら走りましょう。
最後に、専門種目距離をしっかりと走り込むこと。
勘のいい方ならお分かりだと思いますが
100mと200mでは、当然出力レベルが異なります。
100mのタイムを伸ばしたいのに、200mの練習をしていても、100mのタイムは伸びません。(基本的には)
とにかく専門種目距離を走り込みましょう。
まとめ
陸上選手にとって、冬季をどう過ごすかは
とても重要なテーマです。
原理を理解し、繰り返す。
反復あるのみです。
応援しております。
さかもと
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