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教師の働きがい

6月6日の「読売新聞」の「よみうり寸評」から引用します。

ある生命保険会社が昨年,教師2000人に実施したアンケートでも,一番の働きがいは「児童生徒の成長を感じたとき」だった。

「読売新聞」(6月6日)

37年間の教師生活を振り返ってみると,教師という仕事は報われないことが多い仕事だと思います。
授業づくりや生徒指導,部活指導など膨大な時間と努力をかけても満足がいく結果が得られないことが多いのです。
非行問題を起こした生徒に何時間も話したり家庭訪問したりしても,その生徒が素直に間違いを認めるかと言えば,そんなうまくいかないのです。
テレビドラマのような展開にはなりません。

このような報われないことが多い仕事ですが,卒業式を経験すると教師の良さを実感することがあります。
卒業式が終わり,生徒がいない学級に行き教室をながめていると,いろいろなことを思い出します。
その瞬間,教師っていいなと実感しました。

3年B組金八先生は「感動というものは,お金を出したって買えるものではない」と言っています。
教師というのは,子どもの未来に直接関わることができる素敵な仕事なのです。