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ブラックボックス

「内外教育」(時事通信社)9月3日号に教科書採択についてこんな記事がありました。

〇個々の教科書の特徴は示せても、採択すべき教科書を選んだ理由について教育委員に明確に説明しきれていない例も珍しくないようなのだ。
〇どこかで侃々諤々の議論がされているはずだと信じたいが、それは”ブラックボックス”で分からない。
〇今年、教科書を使う中学生の意見を聞いてみようと動いた教育委員会があると聞いた。

「内外教育」(2024年9月3日)


確かに、教科書採択については、はっきりとわからない部分が多いように思います。
教師の私が知らない部分があるぐらいですから、保護者はまったくわからないと思います。

まさに、教科書採択はブラックボックスになっているようです。

私が現役時代は、こんなやりかたをしていました。
①社会科教師が集まり、すべての見本本を検討する。
※1日の部会で検討できるわけがありません。
②全員が集まることなく、個々で見本本の特徴をまとめ、部長へ送る。
※見本本を回覧する期間が短すぎて、じっくり検討することができませんでした。
③個々で見本本を検討し、最後は、社会科教師全員による投票で決める。
※十分な議論があったとは思えません。

教科書採択後に、情報公開で採択の詳細は知ることができると思いますが、現場には随時、知らせていくことが大切だと思います。

教科書が変われば、教材研究、教科書研究、教材研究、学習プリントづくりなどの時間も増えます。
そういったことからも、採択と使用開始まで1年ほどの準備期間を設けてほしいとも思います。