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大学での学び
長崎県立大学の学長である浅田和伸さんが,今年度の入学式で話された訓辞の中にこんな引用がありました。
大学はどんなところでしょうか。
ベルリン大学の初代総長、フィヒテが、こう言っています。
「我々が学問を学ぶのは、一生涯いつでも試験に備えて、学んだことをそのまま言えるようにしておくためではない。そうではなくて、学んだことを人生の来たるべき場合に応用するためであり、したがって学んだことを一つの働きに変えるためである。学んだことをただ繰り返すのではなく、学んだことから、また学んだことでもって、何か別のものを作り出すためである。」
大学の学びは、受け身ではなく、主体的でなくてはならないということです。
大学生に主体的学びを求めることは納得できます。
しかし,中学生に主体的学びを求めることが本当に正しいのか疑問に思います。
現場の実態を見ると,義務教育段階では,知識や技能をしっかりと身に付けさせることが最重要課題だと思えてなりません。
入学式訓示の全文はこちらです。