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本音教育用語集(さ~し)

さすまた【刺す又】先日,不審者侵入を想定した避難訓練を行った。駐在所の警察官が不審者役となり実際授業中の教室に侵入するものだった。私は,職員室から刺す又を持って教師にかけつけ不審者を押さえつける役だった。しかし,2メール程の長さがあるため職員室の入口から出しにくかった。また,生徒が階段を下りて避難してくる生徒たちとは逆走するため,刺す又が邪魔になって登りにくいことこの上ない。
 この刺す又は,押さえつける先の部分を不審者に握られてしまうと,逆にこちら側が振り回されてしまうことになる。
 おそらく全国の小中学校では同じように,不審者対策として刺す又が常備されていると思う。果たしてこの刺す又は実際の事件が起こった場合,どれぐらい役に立つのだろうか。

しょにんしゃけんしゅう【初任者研修】私は3回ほど初任者研修係を担当したことがある。年間計画の作成をし,100時間をこえる研修を分担するため他の職員にお願いしてまわる。二つ返事で引き受けてくれる職員もいるが,「教えるものなんてできないから」と言って断る職員も多かった。そうなると私がその研修を担当することになる。自分の授業や学級担任の仕事や校務分掌と同時進行となるためなかなか大変だった。
 そんな中,少しでもプロ教師を育てたいと思い,研修の一番最初に次の3つのことを語るようにしていた。
①すべての職員から学ぼうという姿勢を持つこと。
②自分が作った資料や通信などは必ず他の職員に配布すること。
③教育書や教育雑誌をどんどん買って読むこと。
 15年以上前に担当した初任者教師Fさんは,毎年行う教師修業セミナーに参加してくれている。