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新嘗祭(にいなめさい)

中学校の社会科では、3年生の公民的分野で天皇を扱います。
その時感じることは、天皇についての知識がほとんどないということです。
知識がありませんので、勝手なことを言ったりします。

さて、今日の読売新聞「ニュースの門」で宮中祭祀について解説されていました。
特に11月23日に行われる「新嘗祭(にいなめさい)」について詳しく書かれていました。ポイントを紹介すると、

〇「新嘗祭」は、皇居で年間60回以上行われる宮中祭祀の中で、最も重要な行事である。
〇11月23日の午後6時、皇居にある「神嘉殿(しんかでん)」に純白の絹製の装束を身にまとった天皇陛下が入られる。
〇その後、「神饌(しんせん)」(全国各地の新米、栗、干物、果物など)が運ばれる。
〇そして、天皇陛下は竹製の箸でそれらを1つずつ柏の葉の皿に取り分けられ、1時間以上かけて神前に供えられる。
〇神々がいる「神座」に拝礼し、五穀豊穣に感謝して国の安寧を祈られる。
〇神饌と同じ米と栗、酒を口にされる。(つまり、天皇陛下が神々と飲食を共にされるということ)
〇神前の儀式には、灯明のあかりだけを頼りに行われる。
〇「夕(よい)の儀」と「暁(あかつき)の儀」に分かれていて、翌日の24日未明まで続く。
〇この間、天皇陛下は、ほぼ正座で臨まれる。
〇非公開とされ、側近も立ち会えない。

天皇陛下が、日本国や日本国民のために、このような儀式をされていることは、ほとんど知られていません。大人が知らないのですから、生徒が知るわけがありません。
現在は、戦後GHQによって「勤労感謝の日」と名前を変えられましたが、もともとは五穀豊穣を感謝し、日本国の平和と安全を祈る日であることを知っておくことも必要だと思いました。