久々の野口節
モラロジー研究所主催の「第61回道徳教育研究会」(佐賀市)が無事に終わりました。
佐世保教育サークルの新鋭である小松美樹先生の実践発表も素晴らしかったです。
理由は、小松先生の「観」がしっかりと伝わってきたからです。
どうして、この教材を選んだのか
どうして、この発問をつくったのか
どうして、この構成にしたのか
この道徳授業を通して、どんな生徒を育てたいのか
これらが明確でないと、道徳授業全体がぶれてしまい、何を教えたいのかがわからなくなってしまいます。
そうなると、生徒のワクワク感や感動も薄らぎ、授業へのモチベーションも高まりません。
何よりも、生徒は真剣に考え、本音を書き、発表することはないのです。
そういった意味でも、小松先生の「観」が伝わる道徳授業は魅力的だったのです。
野口芳宏先生は、久々「教育勅語」を扱われました。
「教育勅語」というだけで、その本質も知らないまま、深く考えないまま、否定する教師が多いと思います。
しかし、その内容は、現在の子供たちに必要な道徳的価値が書かれています。
「親孝行しよう」「兄弟は仲よくしよう」「夫婦は仲よくしよう」「友を信じよう」「周りの人に博愛の心をもとう」などです。
これらの道徳的価値の重要性を否定する人はいないと思います。
道徳授業に限らず、重要な道徳的価値を教える必要があるのです。
よりよい子供を育てることが、よりよい社会をつくり、よりよい国をつくっていくのですから。
88歳とは思えないほどお元気な野口先生から、教育の本質、根本を教えていただきました。また、やる気とパワーをもらうことができました。
久々に野口節に酔った研究会でした。
また、来年も参加します。