「囚われの山」
「囚われの山」(伊藤潤 中公文庫)を読みました。
1902年の八甲田雪中行軍遭難事件を扱った歴史ミステリーです。
朝届いたので,読み始めるとページをめくる手が止まらず,夕方には読破していました。まさに一気読みでした。
元々,山岳遭難モノが大好きで遭難の謎を追った「死に山」(ドニ―・アイカ― 河出書房)もドキドキしながら読んだ記憶があります。
この本も八甲田雪中行軍の謎を追う雑誌記者が主人公です。
また,雪中行軍の描写も見事で臨場感あふれていました。
グーグルマップとグーグルアースで行軍のコースを確認しながら,読み進めたことで更に臨場感が高まりました。ラストもなかなか良かったです。
以前読んだ,この著者の「鯨分限」(光文社)よりも面白かったです。