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夢から生まれたダマヌール: 創立者たちが抱いた共通の疑問とは?

こんにちは! トロータです。「なぜトロータって名前?」って不思議に思う方がいらっしゃるかもしれませんね。ダマヌールでは、ゲーム・オブ・ライフの一環として、最初に動物名をとります。人生を冒険と捉えて、柔軟性のある発想や行動で、自分や社会に変化と成長を促しています。

動物名を取ることは、自分を変えて生きることの表明です。動植物を初めとして他の命の存在たちと調和のある共存を目指して、ユーモアーや遊び心を持って取り組んでいます。名前をつけるにはダマヌールの人たちの承認が必要で、稚拙なイタリア語で説明しました。「トロータ」はイタリア語で魚のマスです。

さぁ、みなさん、「ダマヌール」をご存知でしょうか? ダマヌールは北イタリアのピエモンテ州、トリノ空港から車で約40㎞のアルプスの麓にあります。1975年に設立されたヨーロッパ最大のコミュニティー型社会です。20以上の小さなコミュニティーがバルキュウゼッラ谷周辺のいくつかの村に点在しています。

そして、小さなコミュニティーは集まって、一つの連合体となっています。連合体には、独自な憲法、日刊新聞、保育園、小中学校、クリニック、ヒーリング施設、公開大学、人類の神殿、聖なる森、様々な経済活動があり、独自の新しい社会を実現しています。

ダマヌールは「夢」から生まれました。ファルコの元に12人が集まり、13人でダマヌールをスタートさせたのですが、13人には共通の疑問がありました。それは……自分は誰か? なぜ生まれたのか? 人生とは何か? なぜ死ぬのか? 死んだらどうなるのか? 私たちはどこに向かっていくのか? ……です。

多くの人は、生まれて、成長して、結婚して、子供を持って、年老いて、死んで行く…。明確な目的を持たない。幸せに生きたいと願っても、世の中には争いや戦いがあり、競争社会で、物質偏重で、自己中心的な生き方が多くなっている。

13人は明確な答えを見つけたい、幸せな社会を創りたい、エコロジカルで他の種とも調和的で、精神的にも物質的にも永続可能な社会、楽観主義に基づく考え方と大きな夢を実現できる社会、そんな社会を街といえる規模で作りたい…そんな夢と目標をもってスタートさせました。

13人の疑問の答えは、地球上で7万5千年の歴史がある秘教の知識をもとに研究を重ねて、今ではセミナーで一般の方々へも提供をしています。「人生を超えて〜より良く生きるために死のメカニズムからのアプローチ」「魂の構造とパーソナリティ」「スピリチュアル物理学基礎編」などは好評を得ているセミナーです。

そして、ファルコと仲間の研究者たちが探求に打ち込み、見出したことは「人間は外在する神様に依存することなく、自分自身が運命の主導者になれる」です。また、ダマヌールのルールは「タバコを吸わない」こと。自分自身の健康の害だけでなく、他の命ある存在にも受動喫煙の害があるからです。

そして、30年後の2005年には様々な活動が認められて、国際連合から「グローバルな人間の共同社会フォーラム2005」賞を授与されました。また、2008年にはオランダで行われた地球憲章国際会議で「地球憲章に完全に適応した実例といえる社会モデル」として公式の承認を得ています。

現在、あたかも「夢」を忘れたような閉塞的な社会になっています。ダマヌールの価値観は、困難もチャンスと捉え、99%不可能と思うことも1%にかけて実行することです。ダマヌールは共通の目的を持ち、団結し、人間関係の不調和をユーモアーと優しさと楽観性で乗り越えてきたのです。

さて、さて、あなたの「夢」は何でしょうね?
次回は「人類の神殿」のお話です。

https://www.damanhur.jp/コミュニティー/持続可能型社会/


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