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我慢の限界を超えたので、いったん強制的に距離を置く
11ヶ月目。
育児の方針について、特に衛生観念や感染対策の考え方が全く夫婦で異なっていること。
これが僕自身が耐えられない要因であると気付いた瞬間かもしれない。
妻は、保育所に入れるまで、絶対に子どもに風邪を引かせまいとする。
そのためには、自分もマスクは基本装備で、外で触れるものには必ず除菌シートで拭いてから触っている。
よくあるショッピングセンター内の子ども広場みたいなところに行くと、歩く先々を先に除菌シートで拭き、拭いた以外のところへ子ども踏み込もうとすれば抱き抱えて管理する。
保育所の園開放日に行こうと言うと、
風邪をもらうかもしれないから…
という。
病院に行った後は、何においても全員シャワーが最優先される、
僕の家族が家に来るとなれば、1週間前からマスク生活を指示する。
衛生観念でまとめると簡単だが、実際に目の当たりにするととても生きづらく感じた。
この生活でも、もちろん普通だと感じる人もいるのだろう。
僕にとっては、その生活の仕方は(僕のエゴかもしれないが)子どもが外の社会に触れる機会を失っていると感じてしまうので、とても寂しく、やるせない気持ちになる。
保育所に行く前に、適度に他の未就園児と対面する機会があってもよいと思う。
保育所に行く前に、希望する園の開放日には遊びに行ってもよいと思う。
それで万一風邪をもらったとしても、我々の予行練習にもなる。
しかし、育児に関して妻が言うことには、大抵わかったよと言い続けてきた。
そういう精神的な抑圧が、自分の心確実にすり減らしていた。
気づくと動悸、手足の震え、寒気が全身に走っていた。
自分でも異常だと悟り、急だけど少し家を空けさせてもらうと告げ、家を出た。
振り返ると、軽いパニック障害だったのかもと思う。
車を運転していても、思い出せば動悸はするし、手足の震えも出てしまう。
ひとまず義母には自分の状態を伝え、家を頼みたいとお願いした。
その日の夜、義母とお話しし、お互いが子どものことで頑張りすぎていると思っていた、言われた。
確かに、そうかもそれない。
今我々は、子どものために、とお互いが思ってやっていることは、子どもを通じた価値観を押し付け合いである。
そんな話をして、眠れない一晩が明ける。
銭湯で体を強制的に温め、妻にLINEを送る。
うまく話ができるかはわからない。
でも、こんなところでつまづいていられない。
帰ると考えただけで動悸がするので、なんとか電話で落ち着いて話ができるとよいのだが。