電車って、本を読むのにちょうどいい。
結局は同じ時間をかけるのだから、家で読んでも、店で休憩時間に読んでも、電車で読んでも変わらないと思うのだけど、
「本を読むくらいしかすることがない」時間っていうのが、「本を読むのに最適」な時間、っていうのに脳内変換されてるに違いない。
昨日は上巻、今朝は下巻を読んだ。
そして、冬山登山の話はなんとなく、気持ちの中でひと段落した。
だって、今まで読んだ作品はほとんどバッドエンドだったのだ、感動したり、気持ちに染み入ったりすることがあっても、読後の物悲しい感情がどうにもやるせない。
自分のやってることはただ読んでいるだけ、文字を追っているだけ、それだけのことなのに
なにがしかの救いを得るために、次の作品、次の作品と読み進めていっていた(ノンフィクションの、そういう話を選んで読んでいたのは自分なんだけど)。
この物語のラストはハッピーエンドだ。
なんだかホッとしてしまった。
主人公が気になっている女性のことを語る部分。
「岩壁は登って来いと呼んでいるのだ。天気は快晴で風もない。...おれは登りたいのだ。体調もいい。だが、おれの魂は岩棚(テラス)で考え込んでいるのだ。」
人は何かを例える時、自分の一番身近なもの、言葉を使って表現するものだ。
このひとは岩壁を愛しているのだな、それがアイデンティティなのだな、と思った。
好きなもの、拘泥しているもの、それ以外のものは全て捨ててしまう、
ひとつだけを選び取るということは、そのひとつに賭けるということだ。
普通はそうはいかないから、ぐっとくる。
と、ここまで書いたところで知ったのだけど、
この作品には続編があるんですね。
書いました。(ひと段落してない)
さて、帰り途🚲
あすにて中目黒のお花見シーズン2018はおしまい。
ライトアップもおしまい。さようなら、お花見🌸
明日もおやすみだけど、
来週はあれをやろう、これを試そう、
もうワクワクしてる。
昨日はレーズンサンドつくった。
クッキー生地はすでに何度か試作して、これがぴったりな気がしてる。
さくさくだけど、もろくなく、ミルクの風味と素朴な粉の味。
あとはバタークリームを決めるだけ。
日毎の変化を味わうのもまた楽しみ、
ぐっとくるやつに仕上げたい。