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【転職日記】役員との飲み会にて

さて、先日のエントリーで書いた通り、上長の上長、すなわち開発組織の一番えらいA役員との飲み会を終えてきたので、その話を書きたいと思う。

A役員との飲み

入社してすぐにA役員とじっくり話す機会を設けていただいたことはラッキーだったと思う。
僕の事も知っていただけるし、相手のことも知ることができる。

ただ、A役員とは最終面接で話したことがあるのだが、お世辞にも印象が良かったとは言えなかった。
それもあってあまり気が進まない飲みだったわけだが、3月からサラリーマンになったので、ここは気合を入れて頑張るつもりだった。

当日、一緒に会社を出て店まで向かうことになっていたのでA役員の席まで伺い、そこであらためて挨拶をした。

「A役員、本日はお時間いただきありがとうございます。あらためましてよろしくお願いいたします。」

最終面接では見せなかった、くしゃっとした、そして少し気恥ずかしさが入り混じった笑顔で挨拶をしてくれた。
僕はその意外な表情に少し戸惑ってしまった。
もっと高圧的な人だと思っていたからだ。

あらかじめ予約していた店まで徒歩で10分ほど。
予想に反して、良い感じで会話のキャッチボールをしながら店まで歩くことができた。

率直に言うと、第一印象は話しづらい人というイメージがあったのだが、それは面接のときだけであって、こういった場面では話しやすい人なのかも知れないと店に到着する頃には思い始めていた。

日本酒が美味しいというその店では、さまざまな話をさせてもらった。
設立初期の頃の話しや、どうやってプロダクトを作ってきたのか等。
A役員は僕が以前IT企業で七転八倒しながら頑張っていた頃と同じ時期に入社し、ゼロからプロダクト作りに奔走していた。
同じ時代に同じように苦労しながら頑張っていた話しには共感することが多く、あっという間にA役員への印象は変わっていた。

役員陣との飲み

一通り話し終えたあと、別の店で他のメンバーも飲んでいるらしいから合流しようと誘われ、そのままついていくことになった。

店に到着して気づいたのだが、合流メンバーは社長含め役員陣ばかりの飲み会だったのだ。
全部で8名。飛沫感染防止のためテーブルはいくつかに別れて飲んでいるようだった。

到着早々、社長から社長とA役員と僕の3人は同じ年齢だということを聞かされた。
最終面接の際に履歴書を見て覚えていたらしい。
どうやら役員陣の中では社長とA役員が一番年上で、その他の役員はすべて年下。
つまり僕よりも年下ということだ。

その他の役員からは「年上なんですねー」なんて言われながらにこやかに話していたが、そのときの僕の内心は恥ずかしさと情けなさで心がザワザワしていた。
人によっては気にしすぎと思われるかも知れないが、僕にとって年齢の問題というのは思った以上にナーバスな問題なのだ。

コンプレックス

人より遅れて社会に出ているということが大きなコンプレックスになっている。
まぁ、こんなことで悩んでもしょうがないことは自分でもわかっているのだが、どうしてもこの心の傷が30年近く癒えない。
このコンプレックスに感じてしまう気持ちを手放すことができたらどんなに楽だろう?
そんなことを考えながら帰途の電車の中で自己嫌悪に陥っていた。

でも、この事実は変えられないことだし向き合って生きて行かなければいけないことだ。
だから自分のありのままの事実や考えをそのまま吐き出したいと思い、noteを書き始めた。

僕のnoteのテーマは「48歳の転職」としている。
いまこうしてnoteを書いている最中に気づきはじめたのだが、実は僕が書きたかったのは「自分のコンプレックスを克服する過程を残したい」という潜在的な欲求から始めたのかも知れない。

ということはコンプレックスを克服するまでこのnoteは辞められない、ということか。
結果的に克服できればうれしいが、まずはとことん自分に向き合ってみよう。
こんな中年になってもコンプレックスで苦しんでいるなんて若い頃には思いもしなかったけど、これが現実なんだ。

恥ずかしいことも、情けないことも全てアウトプットしてみようと思う。その先にどんな世界が広がっているかは分からないけど。

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