ソムリエ試験対策ここだけは! ニュージーランド概論
○プロフィール
・ニュージーランドが世界的に注目を集めるようになったのは、1980年代後半のソーヴィニヨン・ブランの登場
・北島と南島の2つから構成され、距離は南北1,600kmに及ぶ
・1995年まで最大生産量を誇ってきた品種はミュラー・トゥルガウ、96年から2001年はシャルドネ、2002年以降はソーヴィニヨン・ブラン
・輸出が全販売量の8割以上を占める
・スクリューキャップ(STELVIN)を積極的に使用し、99%以上のボトルワインにスクリュー栓が使用されている
○歴史
・初めてワイン用ブドウが植えられたのは1819年、英国人宣教師サミュエル・マーズデン(Samuel Marsden)が、豪州シドニーから持ち込み、北島ベイ・オブ・アイランズのケリケリ(Kerikeri)に植えられた
・最初にワインを造ったのは、「オーストラリアのブドウ栽培の父」ジェームズ・バズビー(James Busby)が1836年、ノースランドのワイタンギ(Waitangi)に開いた
・1898~99年、ノースランドのワカピラウ(Wakapirau)でフィロキセラが発見
・20世紀前半までは、酒精強化ワインが主体
・リチャード・スマート(Richard Smart)博士の指導により、「キャノピー・マネージメント」が導入、栽培技術が向上した
・ディレック・ミルネ(Derek Milne)博士の研究により、現在の「マーティンボロー」の気候がブルゴーニュと似ており、栽培に最適だと推奨、しかし面積が狭く断念。2番目に推奨したのが「マールボロ」
・ピノ・ノワールクローン「10/5(テン・バイ・ファイブ)」はカリフォルニアでは「ヴェーデンスヴィル」と称される
・ハロルド・オルモ(Harold Olmo)博士が、シャトー・ド・ポマールの畑から採取したピノ・ノワールクローンは「UCD5」
・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの畑から取得されたクローンは「DRCエイベル」
・モレ・サン・ドニから採取された114,115,667,777の5種を持つクローンは「ディジョン・クローン(Dijon Clones)」
・先住民マオリ民族文化との融合を積極的に進め、「トゥーランガワエワエ Turangawaewae」という概念があり、「人間が結び付いている土地」を意味する
〇気候風土
南島「セントラル・オタゴ」は唯一の半大陸性気候
〇主なブドウ品種
【生産量】
1位:ソーヴィニヨン・ブラン
2位:シャルドネ
3位:ピノ・ノワール
〇ワイン法と品質分類
・ニュージーランド食品衛生安全局(NZFSA)が
2003年の改訂ワイン法など、生産基準やラベル表記の管理をしている
・2006年、地理的表示(G.I)制定
・2007年から「85%ルール」適用
⇒品種、収穫年、産地の表示は当該ブドウ85%以上使用
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