ソムリエ試験対策ここだけは! アメリカ概論 ~プロフィール・歴史・ワイン法など~
〇プロフィール
・ワイン消費量は世界最大で、伝統的生産国の消費量が減少傾向にある中、アメリカは増加傾向を維持してきた
・現在アメリカではほとんどの州でワインが造られ、総生産量も増大、カリフォルニア州が全生産量の80%を占めている
〇歴史
・1776年、アメリカ合衆国誕生
・1920~1933年、禁酒法が施行
・1934年、ワインインスティテュート(カリフォルニアワイン協会)がカリフォルニアにて設立、またカリフォルニア大学にはブドウ栽培及びワイン醸造科が設けられた
◇パリ・テイスティング(パリスの審判)◇
~1976年、英人スティーヴン・スパリュアがアメリカ建国200周年に合わせて開催した、フランスとカリフォルニアの銘醸ワインを比較するブラインドテイスティング~
⇒ブルゴーニュのグランクリュ、ボルドー1級ワインを抑え、カリフォルニアワインが赤・白共に1位となった
《白》シャトー・モンテレーナ シャルドネ1973
《赤》スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン1973
⇒カリフォルニアワインにの品質の高さが国際的に認知を得ると同時に、世界的にワインの品質が高まるきっかけとなった
◇ワイン・アドヴォケイド Wine Advocate◇
~ロバート・M・パーカー・ジュニア(Robert M. Parker Jr.)が1978年から発行する独自のニュースレター~
⇒100点満点方式の評価(パーカーポイント:PP)で一般消費者に理解しやすく、評価を得た
〇気候風土
・太平洋岸地域では、北から南へ流れる寒流の影響で、海に近いほど冷涼で、内陸に入るほど暑くなる
・カリフォルニア州ではシェラネヴァダ山脈、オレゴン州ではカスケード山脈が海岸山脈と並行に走り、雨を遮るので、内陸側に行くほど乾燥した気候となる
〇ワイン法と品質分類
・TTBという機関が、現在のアメリカのワイン製造方法を規定し品質管理を行っている
・米国政府認定の栽培地域はA.V.A(American Viticultural Areas アメリカン・ヴィティカルチュラル・エリアズ)
◎AVAによる「産地名」「品種名」「収穫年」ラベル表示規定(以下詳細)
・エステイド・ボトルド Estate Bottled = 生産者元詰め
・ヴァラエタルワイン Varietal wine = 品種名をラベル表示したワイン
・メリテージ Meritage =ボルドー・スタイルを目指す高品質のワインカテゴリー