寒露(山査子とグロリオサ)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第六十八回目の『寒露』、Mayuからのお手紙です。
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emmyさん、こんにちは!
最近はすっかり涼しくなりました。
朝夕は涼しいを通り越して寒く感じることもしばしば。
ついこの間まで夏の暑さだったのに…!
先日のお手紙もありがとうございました。
ぼた餅とお萩のお話し、同じものなのに季節で呼び方が違うなんて、おおらかさが面白いですね。
さて、今日は『寒露』を迎えました。
寒露とは「晩秋から初冬にかけて草木や木の葉につく露」のこと。
もうそんな季節になったのですね。
今回は秋の枝、山査子(さんざし)をいけました。
オレンジに色づいた実は本当に華やかです。
山査子は江戸時代に中国からやってきた植物で、生薬としても用いられるのだとか。小さなトゲがたくさんあるので「慎重」という花言葉がぴったり。
春には純白の小さな花を付けるので「ただひとつの恋」なんて素敵な花言葉も持っています。
もう一つはグロリオサ
躍動的な形状が魅力的です。
そしてどんな花も受け止めてくれるうつわ
器を大地と思っていける、いつかどこかでそのような言葉聞いた事があり、いつも心に留めています。
秋の日は釣瓶落とし
日暮れ前の一瞬の空の色
そんなイメージです
ようやく秋の訪れを感じられてとっても嬉しいのですが、もっと穏やかな季節のレイヤーが欲しいと思ってしまうのです。
秋の味覚と、温泉にでも行ってこれからの季節を楽しめたらいいです。
それでは、また!
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