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穀雨(都忘れとナズナ)#二十四節気の手紙

一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。


移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、ミックスドリンクスタイリストのemmyと、いけばな作家のMayu Araiによるモクテルとお花の交換会をはじめました。


二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしていきます。
今回は第八回目の『穀雨』、Mayuからのお手紙です。



emmyさんこんにちは!

春眠暁を覚えず、とはまさに今のこと。
朝が心地良くて外が明るくなっているのにまだまだ布団の中でゆっくりしていたい、そんな今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか?
そんな怠け者は私だけかしら...

前回いただいたお手紙の「美生柑と菜花」のドリンク、菜の花の花弁がアクセントになって見た目からも春を十分に感じられ素敵でした。シロップと聞くと甘さがメインなのかと思いましたがお砂糖少なめでキリッとした仕上がりのようですね。うーん、美味しそう!


さてさて、「穀雨」の節気になりました。
つまり春の最後の節気を迎えたわけですね。

「穀雨」とは春雨が百穀を潤すことから名付けられたのが由来だそう。
最近は一雨ごとに木々の緑が力強さを増していく姿に目を見張ります。花々が賑やかに咲き出した春のはじめとはまた違う、新緑の美しい季節の始まりを実感します。


今回は庭木にあった枝をいただいてきました。
やっぱり時期のものが一番美しく、目に飛び込んできます。

必要のない葉や花を落としていく作業はよく「もったいない」という方もいるのですが、この作業をきっちり行わないと残した花も持ちが悪くなります。


合わせたのは都忘れとナズナ。
都忘れは小さくて飾り気がない花ですが、真ん中にある黄色の管状花が良いアクセントになっています。


ナズナは無垢な雰囲気が出ますね。

器を変えて小さくいけても可愛らしい花合わせ。
山野草はこんなふうにさっといけるだけがしっくりきます。


emmyさんは春を迎えて心境の変化があったとか。

私はどうかなぁ、と考えてみると今年は写真をよく撮るようになりました。
カメラを構えて何か切り取る瞬間は花をいけるのに似ているのかもしれません。目に見えるものと、見えないもの、両方に心配りするような感覚。

こんなふうにお手紙のやり取りによってそれぞれ季節の瞬間に、お互いに何を作って考えて、というのが言葉で残るのもとても楽しいですね。

そろそろ夏が近づいてきました…!
今年はどんな夏にしましょう。なぜかプランを立てたくなる夏という季節の不思議です。

それではまた、お手紙楽しみにしています!



二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしていきます。
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emmy(emiushijima)
MayuArai

撮影用の花代として使わせていただきます。ふんだんに花を使う訳ではないですが、サポートしていただけると助かります♪