小満(サラサドウダン、スモークツリーとカーネーションの生け花)#二十四節気の手紙
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、ミックスドリンクスタイリストのemmyと、いけばな作家のMayu Araiによるモクテルとお花の交換会をはじめました。
二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしていきます。
今回は第十回目の『小満』、Mayuからのお手紙です。
−
emmyさん、こんにちは。
二十四節気も小満を迎え、気がつけば今年の静岡はもう梅雨入りしてしまいました。東海地方はなんと例年に比べて21日早い梅雨入りとのこと!
関東もそろそろ梅雨入りとなりそうですが、この時期は気持ちを切り替えて雨でも楽しめる事を探した方が良さそうですね。
前回の立夏のお手紙拝読しましたが、ドリンクの材料に蓬が登場して驚いてしまいました。個人的に蓬はお餅のイメージが強かったので飲み物にも使われる事が意外で…!でもノンアルコール日本酒の吟醸香と相まって、日本的で美味しい組み合わせなのでしょうね。
ドリンクも花も同様に、組み合わせやバランスで無限にオリジナルの作品ができるのだと思うと楽しいものです。
さて、小満の節気である五月は別名「木葉採月」とも呼ばれています。
蚕に食べさせる葉を採る時期だからこのように呼ぶのだそうですが、確かにこの時期の葉は新芽で柔らかく美味しそうな緑です。
今回の花はそんな今時期に緑が美しいサラサドウダンをいけました。
合わせたのはスモークツリーのピンク系。
個人的に毎年この時期心待ちにしているスモークツリーです。湿度の高いモヤモヤした気候にこの形状や雰囲気がぴったりな気がしています。
いけた花たちの後ろに煙が立つようにあしらって。
スモークツリーはピンク系と言ってもワインレッドのような深みのある色なので、一緒にいける小さなカーネーションもドラマチックな赤を。
一年中緑は見ていても、やはり初夏の緑は格別に輝いていて眩しく、元気をもらえるように思います。
そうそう、以前のお手紙で今年は写真を撮る事が増えたとお話しした後、ずっと機会を逃していたカメラの買い替えをしたのです。
以前のカメラは約10年使っていたので今回もきっとそれくらい一緒に過ごすことになると思いますが、道具が新しくなることで写真を撮る時間が更に楽しくなりました。
emmyさんはドリンクを作る際にいつも使用する道具などありますか?
もしよかったら教えて下さいね。
次回お手紙を書く頃にはどんな花が美しく咲いているでしょうか。
それでは、お返事楽しみにしています。
ではまた。
–
二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしていきます。
よければこちらもマガジンをフォローしてください◯
撮影用の花代として使わせていただきます。ふんだんに花を使う訳ではないですが、サポートしていただけると助かります♪